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風のマジム - 小説

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私は移動中やカフェなどで小説を読むのが好きなので ちょいちょい良さそうな小説を探しては買っているのだけど 今年はなんだか、好みの本になかなか当たらず……。 思わず没頭してしまうような 電車を降りても読むのをやめられなくて 駅のベンチでキリがいいところまで読み続けてしまうような そんな小説に出会えなくて 小説の代わりにYouTubeを見る時間が多くなっていました。 が、先日、たまたま本屋で原田マハさんの小説 「風のマジム」が目にとまりまして。 原田マハさんといえば、10年くらい前 「たゆたえども沈まず」などの アートを題材とした小説やノンフィクションを多く出していた時に 好きで読んでいた作家さん。 その後、特に理由もなく、なんとなく読まなくなっていたのだけど 久々に読んでみようと軽い気持ちで購入したら あっという間に引き込まれてしまいました。 物語は、沖縄で生まれ育った女性が 南大東島で育つサトウキビを使ったラム酒作りに挑戦し 派遣社員から社長になっていくサクセスストーリー。 実際にあった話をもとにしたノンフィクションだそうで 読んでいて気持ちが柔らかく、軽くなっていくような 心地のいい小説です。 いつ発売された小説なのか調べていたら なんと今年9月に映画が公開されるという情報を発見。 だから書店でも目につきやすいところに置かれていたのですね。 映画化のことも評判も全然知らずに買った本が 予想外におもしろかったりすると 本当に得した気分になります。 好きな小説だけに、映画を観るかどうかは迷うところですが 小説はおすすめです。 写真は「風のマジム」のKindle版の表紙(右)と 少し前に購入したKindleカバーの表紙(左)。 写真を組み合わせて並べてみました。 カバーを閉じると自動的にスリープになり カバーを開けると自動的に起動となるのでかなり便利です。

『自分を信じる勇気』発売と広告と初版部数

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 7月25日、編集協力させていただいた 書籍『自分を信じる勇気』(岩井俊憲著、誠文堂新光社)の 販売がスタート。 同時に、この日の讀賣新聞の第2面に 『自分を信じる勇気』の半五段広告が掲載されました。 『自分を信じる勇気』は、初版の発行部数が1万5000部。 これ、実はすんごい数なんです。 今は書店が減り、本の売り上げも落ちているので 書籍の初版部数といえば、3000〜5000部が一般的。 重版して累計1万部を突破すれば「スゴイ」と言われる感じです。 それを考えると『自分を信じる勇気』の1万5000部は もう破格とも言える部数。 なんでこんなに多い部数になったのかは知らないけど 出版社の書籍のプロたちが 「このくらいはイケる」と判断したのでしょうから 私もそれを信じたいと思います。 私は遠〜い昔の会社員時代に 編集者として何冊か書籍の制作をしたことがあるのだけど 著者の言動に共感できなかったりして 「自分は書籍に向かないかも」と思ったことが。 それもあってフリーランスになってからは Web媒体や会報誌などを中心にやってきたのだけど 今回ライターとして書籍に携わって 大変だけど、これはこれですごくおもしろい仕事かも、と思いました。 だからというわけではないのですが 8月から、また書籍の制作がスタートします。 次は『自分を信じる勇気』の第2弾。 『自分を信じる勇気』は自分自身がテーマですが 第2弾は人間関係がテーマです。 またしばらくは原稿書きに追われる日々ですが 楽しんでやっていきたいと思います。 下は、発行元の誠文堂新光社さんが制作してくださった 『自分を信じる勇気』の15秒CM。 最近はこういうのも作るんですね。楽し〜。 そしてこちらが完成版の『自分を信じる勇気』。 明治大学文学部教授でテレビなどでも活躍されている 齋藤孝先生の推薦をいただきました。

友人が盛りだくさんの出版記念イベントへ

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2つ目に入社した編集プロダクションの仲間である 藤吉豊さんと小川真理子さんが自著を出しまして。 さらに、その本を出した出版社の担当編集者も 同じ編プロにいた後輩! ということで、その出版記念イベントに行ってきました。 藤吉さんと小川さんはその編プロを辞めた後 他の2人のフリーランスと共にユニットを組んで仕事をしていて 数年前からは2人で株式会社文道を共に設立・経営して活動しています。 イベントでは2人がフリーランスを選んだ理由や フリーランスとして心がけていることなどが語られて 初めて聞いて驚くことがあったり 同じフリーランスとして気づかされることがあったり。 充実した楽しい時間でした。 さらに、イベントにはその編プロの写真部にいた カメラマンも2人来ていて、なんだかプチ同窓会な雰囲気もw イベント後はそのカメラマンたちと 気づいたら八丁堀の超おいしい小料理屋さんで飲んでいました(笑 こういうイベントに参加するのも 突発的に飲みに行くのも久しぶりだったけど やっぱり気の置けない人たちと会うのは いつだって楽しいのです。 下は、イベントが行われたMIYASHITA PARK。 MIYASHITA PARKができてから初めて来たのだけど すご〜く広くてびっくり。 宮下公園ってこんなに広かったんだなあ。

ほたるの群れ

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昔は推理小説や歴史小説ばかり読んでいたのだけど どのくらい前からか 「冒険小説」とか「ファンタジー」とかに分類されてる小説が大好きで。 ただ、冒険もファンタジーもまったくピンとこない名称で 小説によってはSFとかホラー、推理小説に分類されているものもあり わたし的には「いろんな要素が入っていて分類しにくい小説」 ってことなんだろうなと理解しています。 で、少し前にネットで「おすすめ!冒険小説の名作」というページを見つけ その中にあった向山貴彦さんの「ほたるの群れ 第1話」を買ってみたら もう、おもしろくて! 2011年に発売された小説で、レビュー評価も高いのに どうして今まで手にとらなかったんだろう、と激しく後悔しました。 市販されている最終話は第4話。 でも、物語は完結していないので調べてみたら 向山貴彦さんは2018年に亡くなられたのですね。 向山さんのホームページを見たら 第5話、第6話(共に市販なし)がPDFでアップされていて ダウンロードして読ませていただいているところです。 やっぱりおもしろい! 内容をすっごく簡単に言うと 暗殺組織の衝突に巻き込まれた中学生と、10代の殺し屋たちの話。 思い切り現実味のないマンガの世界が 向山さんの筆力で、冷徹ですごくリアルな世界に立ち上がっています。 「ほたるの群れ 第6話」を読み終わったら 向山さんのデビュー作「童話物語」も読む予定。 これもレビュー評価がすごい高い小説で、楽しみです。

書籍「親子が変わる〈 SomLicペアレント・トレーニング〉 感情に振り回されない子育て」発売

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かれこれ10年くらい 宗教法人立正佼成会の機関誌の1つ「やくしん」の お仕事をさせていただいています。 私自身は立正佼成会の会員とかではないのだけど 私のホームページの問い合わせフォームに お仕事の依頼をいただいたのがきっかけで 以来、気持ちよくお仕事を続けさせていただいています。 その「やくしん」で 2020年1月から2年間担当した連載が 書籍化され、6月30日より発売されることに。 タイトルは 「親子が変わる〈 SomLicペアレント・トレーニング〉 感情に振り回されない子育て」  (1650円、佼成出版社) 著者は 特定非営利法人 子育て家族支援団体 SomLic(ソムリック)代表で 白梅学園大学子ども学部准教授の田中真衣先生。 とても聡明で気さくで、あたたかい方です。 SomLicペアレント・トレーニングについては 本書の第1章に書かれている説明がとてもわかりやすいので そのまま抜粋します。 ーーーーー 「SomLic」 は 子どもが家族と離れて暮らす児童養護施設で働くスタッフが 中心となって立ち上げました。 児童養護施設には、虐待で心身共に深く傷ついた子どもも 少 なくありません。 日々、そうした子どもたちを支援する中で私たちが感じたのは 虐待は残酷なことで許せないけれども 虐待をしてしまう親自身も追い詰められているということ。 にもかかわらず、いまの社会システムでは そうした親へのケアが行き届いていないのが現状です。 (中略) 世界にはさまざまなペアレント・トレーニングが存在しています。 認知行動療法をベースに アメリカで開発されたペアレント・トレーニングは 問題行動のある子どもの治療技法として発展してきました。 ペアレント・トレーニングは、治療の効果検証が行われており エビデ ンス(証拠や根拠)のある研究も多く発表され 成果が積み重ねられてきています。  お子さんを育てている親御さんだけではなく 里親さんや児童福祉関係者の方がたにも役立つものです。 ーーーーー この連載を担当させていただいて 認知行動療法をベースにしたぺアレント・トレーニングは 親子だけではなく いろいろな人間関係に応用できると感じました。 本の最終ページのスタッフクレジットには 私の名前も編集協力として入っています。 本屋さんで見つけたら ぜひ、手に取って見てみてく...

田中ゆみこさんの初著書「子どもが片づけ上手になる魔法の言葉」

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一昨年〜昨年にかけて1年間、某紙媒体で一緒にお仕事をした 親・子の片づけマスターインストラクターの 田中ゆみこさんが、初の著書 「子どもが片づけ上手になる魔法の言葉」を出されました。 昨年、私が別の方から書籍のライティングの依頼を受け 出版社の担当編集者と会って話をしていたとき 「今はどんな仕事をしてるんですか?」と聞かれて話したら 「親・子の片づけっておもしろそうですね」と編集者が興味を持ち 私が田中さんを紹介したのがきっかけでした。 けっきょく私はその書籍の仕事はしなかったのだけど 田中さんはその出版社で本を出すことに。 その後、出版社の都合で担当編集者が急に変わるなど いろいろ山あり、谷あり。 そのことで何度か田中さんとオンラインで話したりもしました。 そんな経緯があり、田中さんが 出来上がった著書を私にも送ってくれまして 現在、届くのを待っているところ。 なので、上の写真は田中さんのブログから拝借したものです。 本はまだ読めていないのですが 昨年1年間取材をさせていただいたので 田中さんが単なる収納・片づけでなく 子どもと親とのコミュニケーションや、子どもの心を育てることを 大事にした提案をしているのは、よ〜く知っています。 子どもを成長させる片づけでもあり 家族のコミュニケーションの話でもあり そして、テクニックは大人にも参考になります。 私も本が届くのが楽しみ! ぜひ書店で見かけたら、手にとってみてください。

小説「すずめの戸締まり」

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小説「すずめの戸締まり」は 11月11日公開予定の同名のアニメーション映画の原作。 新海誠監督が自ら執筆したそうです。 別に新海監督ファンではないのだけど たまたまこの小説が、アマゾンでとても評判が高いのを見つけて 買ってみました。 で、読んでみたところ……あれ、おもしろいっ! つか、新海監督、小説上手い!っていう方にすっごく驚きました。 文章のリズム感がとても気持ちいいし、疾走感もあります。 アニメーション監督だけあって 映像的な表現がとても多く、その1つ1つが鮮やか。 会話の言葉のセンスもいいなあ。 本業の小説家の方々と比べても、まったく見劣りしない。 というより、上手いのでは? いや、単なる私の好みか? で、思わず 新海監督が執筆した原作小説「君の名は。」まで 買ってしまいました(笑) 「君の名は。」は映画を観たので それが小説になるとどうなるのか、そこに興味があります。 映画「すずめの戸締まり」も観たくなりました。 久しぶりに映画館行こうかなあ。

本「まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り」

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16歳の猫・ももたが腎不全と診断されて以来 自分でも驚くくらい、ずっと不安で後ろ向きで どうにも現実に向き合えない。 診断を受けた当初は、そうなるっしょ、と思っていたけど なんでいつまでも? と、自分でもわけがわかりませんでした。 で、あれこれ考えて思ったのは そもそも、どういう治療をしていこう というのが見えないからでは?ということ。 病院では「脱水しているから皮下点滴を」とか 「腎臓の炎症を止めるために薬を飲ませて」とか 「リンが体にたまるから、リンを吸着して排出させるサプリを」とか 今やるべきことをいろいろ教えてくれるけど シニア猫で、治らない腎不全という病気になったももたに 何を目的にどういう治療をしていくのかという 根っこの話はしていない。 自分はそれがすごくすごーく不安なんだなと思います。 生の最後は猫だって人間と同じように QOL(Quality of Life/生活の質)が大切だと思います。 いまやっていることはそれに合っているのか この先はどうなんだろう……そんな不安がずっとあるのです。 これは、今かかっている病院が悪いわけじゃなくて 多分、まだそういう話をする段階には来ていないんだということ。 もっと悪くなって「余命」というのが見えてきた時に話すことで 今はまだ、状態をキープするために頑張る時期。 獣医師さんからすれば、そういうことなんだと思う。 でも、飼い猫がシニアになって腎不全になるのが 初めてな私には、そんなことわからないわけですよ。 今どの位置にいて、どこに向かって、どう歩いて行けばいいのか まるでわからないのだから、そりゃ怖いわけですって。 と、「まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り」 という本を読んで 落ち着いて思えるようになりました。 初期のKindleが今も現役活躍中です。 この本は、現状をキープする時期から「余命」が見えてきた時に 飼い主がしてあげられること、するべきことなどを まんがとイラストで分かりやすく解説したもの。 薬の飲ませ方や注射・点滴の方法、猫の居場所の作り方、 食事やトイレのケア、看取った後にするべきことなど 知らない情報がたくさんあって、すんごく勉強になりました。 何より素晴らしいと思ったのは 飼い主の思いについても的確に説明しているところ。 こういう時には皆、こういう気持ちになる。 こうなったら...

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」から「だけ」

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これまでに 「女性だけの」会に入らないか、作らないかと 声をかけられたことが何度かあります。 「女性だけのフリーランスの会」とか 「女性だけの編集ライターチーム」とかですね。 世間には「女性だけの○○」がたくさんあって 女性目線の発想や対応で、活躍している人たちは少なくありません。 それは素敵なことだし、すごいなあと思います。 ただ、私は昔から、これがすごく苦手です。 理屈ではなく、感覚的に。 苦手なのは、「女性」というところではなく 「だけ」というところ。 とてもバランスが悪く、狭いところに行く感じがして 恐怖感にも似た抵抗感があります。 でも、最近、それがよくわからなくなることが。 たとえば、アルコール依存症の人が 「アルコール依存症の会」で同じ状況の人たちと話すことで 精神的に安らげたり、立ち直れたりすると聞きます。 海外に住む日本人が、日本人コミュニティをつくることで 安心できたり、助け合えたりできることも 大いにあると思います。 同じ境遇、同じ悩み、同じ問題を抱える人だけの会やグループには そこにしかない安心感やメリット、役割が 確かにあるんですよね。 その一方で、やっぱりそこは閉じられた 「だけ」の世界でもあります。 そっか、私が怖いのはたぶん 「だけ」の世界ではなくて 「だけ」の世界だけ、となってしまう状況や人。 同じ境遇じゃないと 分かり合えない、気が合わない、いらない という風になってしまうのが 危ういというか、残念というか、苦手というか やっぱりすごく偏っていて、息苦しい感じがします。 なんてことを 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本を 読んで思ったりしています。 まだ物語途中ですが センシティブなことを客観的に、平易に語っていて 人気があるのもなるほど、と思います。

リセットの時間

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 1日1回、午後にカフェで1時間ほど過ごすのが フリーランスになってからの、自分流リセットの方法です。 昨年は新型コロナでこの日課も封印してたけど 今はお店も環境づくりができているし その中でも静かに過ごせるカフェを選ぶことで 復活させています。 リセットといっても、大したことをするわけではなく 準備運動のような感じで、スマホでニュースや動画を軽く見たら その後はただただ読書に没頭。 それだけのことなのだけど 仕事のあれやこれや、個人的なバタバタなどがあった所から 場所を変え、飲み物を変え 読書でまったく異なる物語の中に入ることで スッと何かが切り替わるような感覚になります。 仕事が立て込んでいるときは 特に大切な時間です。 不思議なことに、家の中で読書をするのじゃ全然ダメ。 つか、家の中だとそもそも読書ができない。 なぜかわからないけど、本を読んでいられません。 なので当然、毎日カフェ代がかかるわけだけど これは必要経費と思ってます(笑 下の写真はよく行くカフェの1つにて。 飲むのは夏も冬も、ほぼカフェオレです。

自分にとっての読書ルーム

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外出自粛の生活になって気づいたこと。 自分は家の中で読書ができない。。。 何度かトライしたけど、集中できない。 猫が邪魔しに来るのもあるけど どうにも楽しく読み続けられません。 以前は1日の中に必ず読書をする時間があったのだけど 思い返してみると、それは必ず外。 私にとって電車は、単なる移動手段じゃなくて 貴重な読書ルームだったのだわあ。 1人で入るカフェも、すごく快適な読書タイムだったのです。 今は、たまに外に出た時に むさぼるように読んでいる状態。 だったら、近所のカフェくらい行けばいいだろうと思うけど 今はまだ、しょっちゅうカフェに行くような気にもなりません。 まあ、こういう時期があってもいいでしょ と気楽に考えて 以前のように、気分に合わせてふらっと出かけたりする生活に なるのを待っています。 と、書いている後ろで寝ている猫の手が かわいかったので撮ってみました。

書籍「13歳からのアート思考」でモヤっと

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【「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考】は 今年2月にダイヤモンド社から発刊された書籍。 著者は美術教師&東京学芸大学個人研究員で、アーティストでもある 末永幸歩(すえなが・ゆきほ)さん。 アマゾンのレビュー評価が 193レビューで★4.5と、とても高い(7月5日現在)ことと レビューの中に 「現代アートの見方がわかった」的な言葉があり 前々から気になっていた点だったので読んでみました。 編集者としてこの本を見ると 実践課題があったりして、まるで授業を受けるようなおもしろさがあり アートを作品ではなく、アーティストの思考から見るというアプローチも 新鮮さと深みがあっておもしろい、と思います。 そう思うんだけど 個人的には、なんだかすっごくモヤっと。。。。 サブタイトルの【「自分だけの答え」が見つかる】 というのがテーマなので アーティスト達の考え方や、なぜその作風になったかという点に ことさら焦点が当たっているのだろうけど、 そして、そこから派生して 自分なりの見方を見つけていこうという展開になっているのだけど そもそも、そういうことを考えてアートを楽しむということが 自分的にはまったくツボらない。 ここで語られているのはアートではなく 思考法についてで 題材もアートじゃなきゃいけないわけではないと思う。 その意味で、アート本というよりビジネス本に近い印象で それが悪いわけではないけど 「アート思考」ってタイトルにしちゃっているところに なんだか激しくモヤっとしてしまうのでした。

十二国記ロス

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小野不由美さんのファンタジー小説 十二国記シリーズの最新刊 「十二国記 白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)」が 全4巻で計250万部を超え、異例の売れ行きらしい。 十二国記シリーズが始まったのは1991年だけど 私が読んだのは2003年のこと。 当時私は2回めのフリーランスなりたての時期で 15歳ほど下の女性2人組の単行本を作っていました。 その女性の1人から 「少女向けのライトノベル系文庫だけど 子ども向けにしておくのはもったいないほどすごい内容。 大人でも絶対おもしろいから、ぜひ読んで!」 と強くすすめられたのがきっかけでした。 そこまで言うなら…と期待せずに読み始めたところ 1巻目の出だしからもう夢中。 十二国シリーズはもちろん全て読み尽くし それまで興味がなかった「ファンタジー小説」という分野の ファンにもなってしまいました。 なので、「白銀の墟 玄の月」4巻も発売とともに購入。 昔の十二国シリーズの内容はうる覚えの部分も多いし 「白銀の墟 玄の月」は当て字の漢字ばかりで読みにくいのだけど そんなこと気にならないくらいおもしろいのはなぜだろう。 以前の十二国シリーズ同様の、手で触れそうなくらいリアルな世界観と 都合よく展開しない物語、気持ちいいリズム感など 小野不由美さんの力量がすごいです。 あっという間に読み終わってしまって 今は十二国記ロス状態w でもまだ物語は終わってないので ファンとしては、今後もこの物語を読めることがうれしいのです。 写真は十二国記とは全然関係なく 新しく買ったラグマットに顔を突っ込まずにいられない猫の図。

フェルメール・シンジケートの日本人メンバーによる本「フェルメール最後の真実」

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あるイベントに申し込んだところ、新刊文庫本が送られて来ました。 「フェルメール最後の真実」(文春文庫)。 現在、上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」に乗っかった 絵の解説本だろうくらいに考えていたら いやいや、その「フェルメール展」のプロデューサーによる フェルメール展の裏側を語ったドキュメントでした。 「フェルメール展」に乗っかったなんて思ってすみません! で、これがすっごくおもしろい! 世界には十数人の「フェルメール・マン」と呼ばれる人たちによる 「フェルメール・シンジケート」なるものがあって 各国で開催されるフェルメール展は フェルメール・シンジケートによって動かされているとのこと。 著者はフェルメール・シンジケートの日本人唯一のメンバーです。 こうしたシンジケートは 印象派やゴッホ、レンブラントなどにもそれぞれあるのだとか。 著者は 「日本で開催されたモネ展やルノワール展、ルネ・マルグリット展などでも 小規模なシンジケートが背景にあったはず」 と言います。 また、展覧会の成功はどんなメインビジュアルを使えるか、 つまり、メインの作品に何を持ってこれるか にかかっているのだそうです。 大掛かりな美術展であっても たった1つの作品で成功が決まってしまうのですね。 さらに、各美術館との実際のやり取りの内容や これまで日本で開催されたフェルメール展の裏話なども豊富。 これまで、美術展はどうやって開かれてるんだろうとか 学芸員は美術展にどう絡んでいるんだろうなど 気になっていたけどよくわからなかった舞台裏のことが とてもリアルに、実名入りで記されています。 ただ1つ残念なのは、この本のタイトル。 「フェルメール最後の真実」じゃあ 私のように「絵の解説本」と思い込んでも無理ないと思われ この本の内容やおもしろさを、全然伝えていないと思うのだけどなあ。。。 すごくもったいないと思います。 フェルメール展にはもう行ったのだけど この本を読んだら、改めて観てみたくなりました。 平日なら時間を選べば当日券もありそうだし もう一度行ってこようかな。 下はフェルメール展でもらったパンフレット(左)と 「フェルメール最後の真実」の本。 どちらもやはりフェルメール・ブルーで...

バイリンガル美術情報誌「ONBEAT vol.9」

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バイリンガル美術情報誌「ONBEAT vol.9」が やっと出たので、さっそく購入。 季刊でvol.8が2月発行だったので 次は6月くらいかなと思っていたら、なんと9月。 待ちましたよ〜。 ニッチな本なので、大きな書店でもなかなか置いてなく 取り寄せるしかありません。 こういう時、自宅に迅速に届けてくれるAmazonはやっぱり便利ですね。 今回のメインテーマは「ジャポニスム2018」。 現在パリ市内を中心にフランス各地で開催されている 日本文化を紹介するイベントです。 なので表紙はトリコロール。 香取慎吾さんがルーブル美術館で個展を開催するというのを ニュースか何かで聞いたことがあったけど それもジャポニズム2018だったのですね。 その他の詳しい内容は知らなかったのだけど 若冲展あり、琳派展あり、文楽あり、歌舞伎あり、邦楽ライブあり 野田秀樹の舞台あり、現代劇あり、チームラボあり その他にも多彩で、なんとも贅沢な内容! 日本でもやってほしいくらいです。 その他にも没後50年の藤田嗣治氏の巻頭特集や 現代アートのアーティストたちのレビューなど、充実の内容。 「ONBEAT」は額装に良さそうなページがあるのも魅力の1つ。 たとえばこのページなど、飾ると素敵になりそうです。

久しぶりにチェックしたい雑誌「ONBEAT(オンビート)」

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先日、恵比寿のEBiS303で開催されている アート展「 Re又造 MATAZO KAYAMA 」に行った際に 「ONBEAT(オンビート)」という雑誌を知りました。 それがこれ。 表紙の絵は加山又造氏の「黒い薔薇の裸婦」。 絵の力ももちろんありますが、デザインもカッコイイですよね。 巻頭特集に加山又造氏とこのアート展を取り上げているので 会場で売られていたようです。 アート展オリジナルの図録もあったのですが 絵の掲載のされ方が「ONBEAT」の方が気に入ったのと 他のアーティストの作品もいろいろ載っていたので こちらを選びました。 この本、なんと”バイリンガル美術情報誌”! 表紙も誌面も、日本語と英語の両方で書かれています。 出版不況の今の時期に こんなすごいニッチなターゲットの本もありかー!(笑 そもそも美術情報誌がニッチな世界だし、 さらにそれのバイリンガル向けって… 季刊であることに深く納得です。 でも、デザインもいいし 美術情報誌だけあって紙質も印刷もとてもいいです。 お金かかってるなー。 この本がまだvol.8。 ということは、2年くらい前に発刊されたばかりの本なのですね。 書店売りもしているとのこと。 vol.8が2月15日発行ということは、次は6月でしょうか。 最近は雑誌を買うことは、仕事以外でとんとなかったのだけど 久しぶりにチェックしたい雑誌ができました。 「ONBEAT(オンビート)」のホームページは コチラ 。

Kindleの二度買い防止システムがありがたい

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カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞をみて 映画化された小説「わたし を離さないで」を読んでみようと思い Kindleストアでポチ。 したら、 このような表示が…。 「お客様は2014/9/15に わたしを離さないで(ハヤカワepi文庫)を 注文されています。」 またやってしまった。。。。 そうでした。 前に読んでみようと思って買ったももの 予想以上に重いテーマがそのときの気分や体調に合わなくて 数ページ読んでやめてしまったのでした。 私は小説を作家で選ぶことが多く 本のタイトルにはあまり注意していないので 昔から同じ本を二度買いしてしまうことがよくあります。 そのたびに深〜く後悔・反省するのだけど このクセはなかなか直ならない。 Kindleにしてよかったことの1つは この二度買いを防ぐことができるところ。 本を選んで購入ボタンを押しても 上のようなアラートが出て購入にいたらず さらには再ダウンロードしてもう一度読むことができます。 ありがたいシステムだわあ。 Amazonの紙の本についてもこういうシステムになってるのかしら? 気になるけど、試してみる気にはなれない(笑 二度買いグセのある方、Kindleが安心です。 というわけで あらためて「わたし を離さないで」を読んでみようと思います。

瑞々しくて泣けた。小説「君の膵臓をたべたい」

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「八咫烏シリーズ」に続き、これも食わず嫌いしていた小説。 タイトルからの印象で 〝大した展開もなく奇をてらった感覚的な言葉が並んでるだろう〟 なんて勝手に決めつけて避けておりました。 でも、読んでびっくり。 なんて瑞々しい物語なんだろう。 小説は会話の部分が難しくて 作り過ぎて不自然だったり、説明的だったりして シラケてしまうことがよくあるのだけど これは会話のセンスがとてもよくて、リズムもすごく気持ちいい。 最後のシーンを コーヒーフロートを飲みながらカフェで読んでいたのだけど 泣けて泣けて仕方なく 恥ずかしくなって、あわてて家に帰って 最後を読んでやっぱり大泣きしてしまいました。 素敵な小説を読んだ後は いつも見ている町の景色がちょっと違って見えるのだけど この小説を読んだ後も、町がちょっと違って見えました。 ちなみに、映画化になったから読んだのではありませんから(笑) Amazonの評判がいいので読んでみたらとてもよくて 最新作「また、同じ夢を見ていた」もKindleストアで購入しました。 おすすめです。 画像はAmazonより。

いまさらながら小説「八咫烏シリーズ」にどハマる

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自分好みの本を見つけるのは、本当にむずかしい。 累計80万部のベストセラー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」に 初めて手を出してみたら ほんの数ページでどハマりし、イッキに4巻目まで読み進めています。 著者の阿部智里さんは2012年に 当時20歳で史上最年少の松本清張賞を受賞した方。 その受賞作が「八咫烏シリーズ」1巻目の「烏に単は似合わない」で 当時、話題となったことはう〜っすら記憶しています。 その後、人気シリーズになり 文庫化されたのが3年も前の2014年。 でも正直、装丁が好みじゃないこともあってどうしても手が出ず 先月、シリーズ4巻目が文庫で発売されたときに やっと手に取ってみたのです。 そもそも帯に「◯万部突破」などのあおり文句が書かれていても そんなのあちこちの本に書かれているし 数字からは何も伝わってこないし…。 賞を取った作品が必ずしもおもしろいわけじゃないというのも 山ほど経験していて 受賞作は期待してしまうだけにがっかり感も大きいし…。 本は他の人がおもしろくても、自分もそうだとは限らない場合が多いので 本当に選ぶのが難しい。 とまあ、何が言いたいかというと こんなにおもしろいならもっと早く手を出せばよかった! 阿部智里さんは上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」や 「ハリー・ポッター」シリーズが大好きだったとのこと。 世界観を、まるで現実にそこにあると思えるくらい 手で触れられそうなくらい緻密に、リアルに、しっかりと つくり上げているところはまさに同じです。 映画にしろ小説にしろ 独特の世界観がしっかりつくられている作品は本当におもしろい。 WEB本の雑誌のインタビュー記事 を拝見すると 阿部さんは子どもの頃から作家になると決め いつも周りにそれを公言していたとのこと。 物語をつむぐことだけを目指してきた若い作家さんというのも とても興味深いです。 八咫烏シリーズ公式HPは こちら

「つかこうへい正伝 1968-1982」

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役者をしている大学の先輩が 「ムチャクチャおもしろかった!」と熱く語るのを見て 「 つかこうへい正伝 1968-1982 」を読んでみました。 2年前に出版された当初は すぐに買って読むつもりでいたのだけど なんとなく勝手な思い入れで手が出ずらく 仕事がちょうどムチャクチャ忙しかったこともあって 読まないままにきていたのです。 その間に新田次郎文学賞、AICT演劇評論賞、 講談社ノンフィクション賞を受賞していたのですね。 初めて劇団「つかこうへい事務所」の芝居を観たのは 大学1年のとき。 サークルの先輩が 「すごくおもしろい芝居がある。ゼッタイに観た方がいいから」と 新入部員を紀伊国屋ホールに連れてってくれたのです。 そのとき観た芝居のタイトルや内容は全く覚えてないのだけど 受けた衝撃は鮮明に覚えています。 舞台の役者達の強烈な個性と、めまぐるしく展開する物語。 テレビや小説のドラマとは全く違う言葉と流れに 頭の中はグルグルしっ放し。 でも、感情はむちゃくちゃ刺激され 経験したことのないドキドキわくわくとすごい感動。 いっぺんで芝居というものと 劇団「つかこうへい事務所」のファンになりました。 その後、公演の度に観に行っていたので いろいろ観たつもりになっていたけど 私が劇団「つかこうへい事務所」の芝居を観ていたのは 劇団が解散する直前のたった1〜2年のことだと 「つかこうへい正伝 1968-1982」を読んで知りました。 ほんの短い時間だけど その時期は劇団「つかこうへい事務所」の公演が円熟し 最も盛り上がっていた時期でもあったようです。 紀伊国屋ホールに当日券で入り、ホールの階段にギューギュー詰めで座り さらに入ってくる人の座る場所を空けるために 劇団の方の「せーのっ!」というかけ声とともに席を詰め 満員電車の中のような状態で観ることさえも楽しかったこと。 大学のサークルの先輩や仲間が タバコを吸うたびに「熱海殺人事件」の最後の台詞を真似ていたこと。 すっかり忘れていた、そんな学生時代のひとコマが この本を読みながら鮮明に蘇ったりしました。 そして当時夢中になった役者さん達の 素顔や当時の役者ぶりを この本を通じて少しだけ知ることができたのも しみじみ...