久々の超おすすめ本!『ピクサー流 想像するちから』
知人がFacebookで「すごい面白い!」とすすめていた本 『ピクサー流 創造するちから』。 実はピクサー映画はほとんど見たことがなく この本の本筋よりも Kindleストアでチェックしたときに書かれていた 《ジョブズは、あの有名な評伝で書かれているような“最悪の人物”ではなく 非常に温かい後ろ盾だったと、エドは言う。 「あとがき:私の知っているスティーブ」に書かれたジョブズとの交流、 そして亡くなる直前のエピソードは、涙なくして読めない。》 という言葉にひかれて、読んでみたのですが… いやいや、ピクサーの話が もう、すっごーーーーおもしろいです! 訳者あとがきに 《ピクサー共同創設者で現社長のエド・キャットムルが 2年間かけて、その経営哲学をまとめたという本》 と書かれているけれど 経営哲学というより、「創る」ということへの姿勢について 言葉を尽くして書かれた本だと感じました。 「創る」ことに対する、著者の真摯で謙虚な姿勢と それを一緒におこなっていく仲間への 誠実な対応が本当に素敵です。 目からウロコな言葉がたくさんあったのだけど 一番好きなのが 《変化と不確実性は、人生につきものだ。 それらを拒むのではなく、予想外の出来事が起こったときに 回復できる力を養うことが必要である》 というもの。 人は大変な仕事をしているとき 「初めてだから大変だけど、慣れればラクになる」と考えたり 少しでもラクに行う方法を探してしまうけれど 《「創る」という仕事には「ラク」になることはないと認識した方がいい》 とキッパリ。 《「ラク」になることを考えるより その状況に適応し、楽しむようにした方がいい》 という姿勢は、本当に示唆に富んでいて深く、魅力的で 自分もそのようにありたいと思いました。 そして、最後のスティーブ・ジョブズ氏を描いたところの 彼へのあたたかい気持ちには、泣いたー。 こういういい本と出会えると、本当にうれしくなります。 400ページを超える長い本ですが、まったく苦になりません。 久々の超おすすめ本です。