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ソール・ライターとヘビのおもちゃ

府中市に大雪警報が発表されました。 警報が出た当初はチラホラ程度だった雪が 2時間ほど経った頃には、軽い吹雪に状態に。 その風景を見て思い出したのが ちょうど昨日見ていたこの2つの写真です。 米国の写真家ソール・ライターの作品で 左が「郵便配達」、右が「無題」。 こんな、まるでセットのようなワンシーンを 日常生活の中に見つける写真家の目はすごい、と思うわけです。 どちらも、2017年に開催されたソール・ライター展で買った 写真集「ソール・ライターのすべて」の中の1ページです。 なぜ、この写真集を見ていたかというと 実家で不要となった大型クローゼットとサイドボードを 運び込む日が近いから。 代わりに本棚と壊れかけのタンスを処分するので 少し前から物を整理していたのだけど やっているうちにあれもこれも……と気になり出し 動かさない収納スペースの荷物まで整理して まるで引っ越すかのような荷物大処分市状態になっているのです。 昨日は本や、フランス額装をやっていた時にため込んだ 数百枚にのぼるポストカードなどを分別。 本は4/5ほど、ポストカードは20枚を残して他すべてを 処分することにしたのですが 大好きなソール・ライターの本は、もちろん残しました。 今日はタンスの中身を分別しなきゃ。 下は、うちのベランダから見えた マンション1階テナントの屋根部分。 どこかの家の子どもがベランダから落としたヘビのおもちゃに 雪が積もって、まるでヘビがいるみたいですw

電気圧力鍋は浸水いらずって知ってた!?

電気圧力鍋を購入して約1カ月。 予想以上に有能で どうして今まで買わなかったんだろ〜と悔やむほどですw 私はもう30年くらい玄米食なのだけど 3分づき(3分精米)でも炊く前には4〜5時間の浸水が必要。 なので、時間がないときには炊くことができず 急いでパックごはんを買いに行ったりしていました。 でも、電気圧力鍋ならなんと浸水時間ゼロ! 全く精米していない玄米でも浸水なしなんて、すごい。 炊く時間も30分程度と炊飯器の半分で、味もおいしい。 あまりに手軽で、最近はすっかり炊飯器を使わなくなりました。 煮豆も浸水なしですぐにできるし 煮込みものを作れば肉はやわらかいし 大根やごぼうなどの根菜類&芋類は、大きく切っても味染み染み。 食卓のバリエーションがホント、増えます。 栄養価についてはいろんな意見があるけれど 管理栄養士で圧力鍋を使っている人も多いので そんなに大きな問題はないんじゃないかなあ、と勝手に思っています。 写真はそれとは関係なく、友人でクリエイティブエージェントの 日高啓子さんがプロデュースしている「かずくま」の展覧会のDM。 先日行ってきたのですが、 シックな色とカワイイ絵のアンバランスが魅力的でした。 明日、12日(日)まで外苑前の gallery DAZZLEで開催中です。 https://gallery-dazzle.com

「記憶の回想」&「 Heart Six」

京橋のギャラリーで開催されている 個展「記憶の回想」& グループ展「Heart Six」へ。 昔、携わっていた育児雑誌の編集長だった先輩が グループ展に参加しているのです。 先輩は30年ほど前 香港に住んでいた頃に中国画を習ったのを機に 絵を描き始めたのだとか。 帰国後は仕事や子育てに追われていたけれど 編集業務から解放されてから再び描き始め 渡部眞介さんという美術家さんと知り合って水彩画を描き始め 没頭するようになったのだそうです。 グループ展は、絵の師匠である渡部氏の個展 「記憶の回想」と同時開催です。 渡部さんは「経年劣化で朽ちたもの」をずっと描かれている方で ここ数年は「経年劣化してところどころ剥がれた横断歩道」がモチーフ。 色が少なく渋い感じの絵を思い浮かべていたのだけど 実際に見てみたら、思っていたよりずっと鮮やかで 迫力があり、素敵でした。 隣の部屋でグループ展が開かれていて 先輩の絵はそちらに。 2点とも水彩画で、先輩は特に景色を描くのが好きなのだそうです。 私は絵を習ったことはないのですが 左の建物のデッサンがしっかりしていることはわかります。 こんな風に描けたら楽しいだろうなあ。 この日、先輩は出かけていて会えなかったのですが 渡部さんがいろいろお話ししてくださって 充実した楽しい時間になりました。 すっかり刺激を受けて 今勉強しているミラーレス一眼の撮影に ますます意欲が出てきた私(単純w) 最後の写真はおまけ。 明治屋の建物をジオラマ風に撮ってみました。 普段はフィルターは使わず撮影しているんだけど ユニークな建物はジオラマ風にすると 個性が強調されておもしろいです。

久しぶりのart展 〜 マティス展

上野の東京都美術館で開催されている マティス展へ。 作品名:夢  写真はすべて撮影可のコーナーの作品です。 コロナ禍で美術展には長く行っていなくて 調べてみたら、最後に行ったのは2021年の年末。 1年半ぶりの美術展です。 日本では約20年ぶりの大規模な回顧展というだけあって 見応えのある内容。 作品名:赤の大きな室内 ドローイングや切り紙絵などは 現代の作品と言っても不思議ではないくらいのタッチ というか、現代のプロのイラストレーターに 似たタッチの作品を作る人がけっこういることに気づいて 改めてマティスの影響の大きさを感じたりしました。 この日は快晴だけど風は爽やか。 上野公園の散策もむちゃ気持ちよくて 久しぶりにお出かけを満喫〜。 自画像はいくつかあったけど、これが一番好きでした。

私が現金を持たなくなったワケ

一昨年の終わりくらいから 現金は最小限しか持ち歩かず 小さな買い物でもクレカやスマホ決済で払うようにしています。 なぜかというと 確定申告をラクにするため! 私が使っているソフト「やよいの青色申告」には 利用している銀行やクレジットカードの利用明細を 「やよいの青色申告」に移行できる 「スマート取込取引」という機能があります。 確定申告で何が大変って 銀行やクレカの出入金、買い物などのお金の出し入れを 1つ1つ手入力しなければならなかった点。 手入力だからミスもあったりして その度に見直しや、やり直しが必要でした。 でも、支払いをクレカやスマホ決済にして 利用明細を青色申告ソフトに取り込めば 手入力の作業が丸ごとなくなるうえ 利用明細を取り込むので数字の間違いもナシ。 これまでは「スマート取込取引」の操作でわからない点が多く 上手く活用できていなかったけど 今年、サポートサービスに聞くことができたので ようやくスムーズに操作できるようになりました。 というわけで、先日、確定申告を提出後 さっそく今年3月までの分を入力&整理。 3か月分の作業が20分ほどで完了しました。 今後も毎月末にその月の分を入力するつもり。 そうすれば来年3月は格段にラクになる〜!といいなあ。。。 写真は、小学2年生のクリエイター・KENくんのイラスト入りマグ。 猫グッズの類にはあまり興味がないのだけど これは純粋にイラストが気に入ってポチりました。 線も色使いも好きだなあ〜。 売り上げの一部は猫の保護団体に寄付されるそうです。

アナザーエナジー展 自由でパワフルな人たち

森美術館で開催中の 「アナザーエナジー展  挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」へ。 評判が良いようなので、ずっと見たいと思っていて ようやく行くことができました。 登場するのは 1950年代〜1970年代にかけて創作活動を始めた 世界各国の71〜105歳の16人の女性。 なんと、キャリア50年超! なのに、作品がびっくりするくらいモダンっつーか センスが若々しくて、そしてパワフル。 ほとんどの方が現在も現役で活躍中なのも納得です。 創作スタイルもそれぞれに独特で とても自由な点が魅力的でした。 例えばエテル・アドナンというレバノン出身の女性は 小ぶりのキャンバスにインクや絵具で風景画を描いているのだけど 実際の色ではなく、彼女が体験した時間や場所の情感を表す色彩で 海や山、空を描いているとのこと。 その絵がこちら。 画像は「アナザーエナジー展」の公式サイトより。 これが風景画とは絶対思わないよな〜。 でも、色のバランスがとても絶妙で新鮮で引き込まれました。 感じ方も作り方もなんでもありだけど 多くの人は自分の感じたままを形にする自分だけの方法を 見つけることができなくて また、たとえ見つけても表現力が足りなくて それができる人たちがアーティストなんだなと 改めて思ったりしました。 「アナザーエナジー展」は2022年1月16日までです。 下は森美術館のある六本木ヒルズ森タワー52階の窓からの風景。 自然の表現力はいつもすごいです。

カルチャー芸術展~手芸・工芸~からのはしご

以前通っていた アンカードルモン(フランス額装)の教室で一緒だった カルトナージュ講師の友人が参加している 「第3回カルチャー芸術展 ~手芸・工芸~」へ。 全国に106店舗の直営カルチャーセンターと 産経学園を運営する 株式会社カルチャーが主催する展示会だけあって 会場はなんと、新国立美術館! 広い会場にハワイアンキルトから韓国のポジャギ、 ポーセリンアート、刺繍、羊毛フェルト、ステンドグラスなどなど カルチャーセンターで講座が開かれている あらゆる手芸・工芸の作品がずらりと並んでいました。 ポジャギは、あの独特の透明感のある色が私も大好きです。 でも、緻密に縫うとか絶対にできないけどw ステンドグラスの展示でも ステンドグラスのイメージが変わるような素敵な作品が。 友人はこのカルチャーセンターで カルトナージュの教室を開いていて 展示会には生徒さんたちの作品もたくさん並んでいました。 写真はアンカードルモンの作品たち。 中央右の香水瓶の額装がとても素敵だと思ったら 友人の作品でした。さすが! その他、カルトナージュの作品も多数。 見応えのある展示会で大満足でした。 この後さらに、館内で開催されていた ジャンルの垣根をこえたアートの公募展 「21世紀アートボーダレス展 篝火 KAGARIBI」と 伝統的技術・技法に現代生活のアイデアや表現を取り入れた 「全国伝統的工芸品公募展」もはしごして 久しぶりに「創作」という熱にどっぷり浸かった充実の1日に。 何かを作るって、やっぱりいいな、好きだなあ。

フランス額装&シャドーボックス展へ

1年半前まで通っていた アンカードルモン教室の先生・巽英里さんと シャドーボックス講師の田原貴美子さんの二人展 「フランス額装&シャドーボックス展」に行ってきました。 ちなみに、アンカードルモンとはフランス語で「額装」のこと。 日本の額装とは全く異なるもので 好きな物を、さまざまなデザインと技術を使って オリジナルスタイルの額装に仕上げて楽しむものです。 シャドーボックスは 平面の絵や写真などを何層にも分けて重ね 光の当たり方や陰影で立体的に見せるペーパークラフトアート。 初めて見た時は、その緻密さと細かさにビビりました(笑 展示会の作品は、どちらもバリエーションが豊富で アイデアに飛んだ素敵なものばかり。 会場は撮影不可だったので、作品を紹介できないのが残念ですが 代わりに、作品展の案内カードの画像をご紹介。 雰囲気が少しでも伝わればと思います。 シャドーボックスもアンカードルモンの技法で額装されているので ぱっと見、違いがわかりにくいですが 上2つがアンカードルモン、下2つがシャドーボックスです。 画像は巽英里先生のInstagramより 巽先生の教室に通っていた際に いろいろな作品を見せてもらっていたのですが 展示会には見たことがなかった作品や 新しい作品もたくさんあって、ワクワク〜。 久しぶりにアンカードルモンへの興味が 刺激されました。 それにしても、ようやく少しずつ いろいろなイベントが増えてきてうれしい。 私もそろそろ、韓国ドラマの沼から出るか(笑

「アイヌの美しき手仕事」展

今月は仕事のスケジュールが、見事にぜんぶ直前にリスケ。 今は対面の打ち合わせや取材は少ないので それほど混乱はないのですが、ぜんぶリスケってけっこう珍しい。 というわけで、ポッと空き日ができ 前から気になっていた「アイヌの美しき手仕事」展へ。 下は展示会のチラシです(画像は 日本民藝館ホームページ より) 日本民藝館の創設者である柳宗悦氏は アイヌ民族の工芸文化に早くから着目し 1941年に美術館で最初のアイヌ工芸展を開催したとか。 今回の「アイヌの美しき手仕事」展は 日本民藝館所蔵のコレクションと、染色家・芹沢銈介氏のコレクション そして1941年の展示を、一部再現したそうです。 アイヌの文様は魔除の意味があると言われていますが 素朴なのに、男性的でダイナミックで印象的。 今回は特に、予想以上に大きなガラス玉が連ねられた 首飾り(タマサイ)に見入ってしまいました。 日本民藝館があるのは井の頭線の駒沢大学駅。 私の生活圏内なのだけど、訪れたのは今回初めて。 建物そのものもとても趣き深く、館名にぴったりです。

角川武蔵野ミュージアムと「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」へ

 久しぶりに友人たちと待ち合わせして 11月にグランドオープンする角川武蔵野ミュージアムの竣工記念展 「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 − 石と木の超建築」へ。 中国・山東省の山奥から切り出した2万枚の花崗岩を 職人が上に行くほど大きくなるように積み上げた外壁は 確かに存在感があって 天気や見る角度によって、いろいろな表情に変化しそう。 また来てみたくなるような印象的なデザインの建物でした。 竣工記念展も、この建物のことをよく知ることができる内容で よかったです。 そのあとは、隣接する東所沢公園内の「武蔵野樹林パーク」で 常設展時「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」へ。 ここでは2つの作品《自立しつつも呼応する生命 - 液化された光の色》と 《呼応する木々》が展示されています。 美味しいものを食べて、あれこれ観ながらたくさん話して。 やはりこういう時間も大切。

休館前のピーター・ドイグ展

新型コロナウイルスの影響で、日本以外でも トイレットペーパーの買占めがあったり デマが流れたり それでパニックになって関係ないものまで買占めたり 怖がって誰かを攻撃したり 身勝手な理由で迷惑行為をしたり。。。。 人間は同じですね。 肌の色とか、言葉とか、宗教とか、主義とか 全部関係ないな。 どの国にも、いつの時代でも 優しい人はいるし、しょうもない人もいる。 自分も人間なので、偉そうなことは言えないけど せめて、ギスギスせずにいたいなあ。 世界でいろんなことが禁止となり 日本でも多くの美術展が休館に。 写真は、休館になる直前に 仕事で東京国立近代美術館の近くに行ったので ふらりと寄った「 ピーター・ドイグ展 」。 撮影可だったので、たくさん撮ってしまいました。 ブロッター 展示作品数が少なく、また、いろいろな作風を持つ画家さんで 私が好きなバージョンは数少なかったのだけど その少ない作品だけで十分満足できるくらい 度外れて素晴らしいです。 つか、個人的にすごく好きです。 カヌー=湖 ラペイルーズの壁

「アール・デコ 高級挿絵本の世界」と仮綴じ出版

千代田区立日比谷図書文化館の特別展 「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界」へ 終了直前に駆け込み。 20世紀初頭のフランス、アール・デコの時代には 美しい高級挿絵本が多く産み出されたそうです。 なかでも ジョルジュ・バルビエ アンドレ=エドゥアール・マルティ シャルル・マルタン ジョルジュ・ルパップ の4人のイラストレーターは大人気で グラフィック・アートの世界の「アール・デコ四天王」と 呼ばれているとか。 フランス文学者・鹿島茂氏の個人コレクションの中から その四天王のファッション・プレート 100点あまりが展示されていました。 上はこの美術展のチラシ。 中央に印刷されているのは ジョルジュ・バルビエ「ボヌール・デュ・ジュール」(1920年) の一部。 アール・デコの高級挿絵本はこんな風に イラストと活字、レイアウトが一体となって 最も効果的なデザインを作り出しているのが特徴です。 挿絵はもちろん素敵なのだけど 私がすごく惹かれたのは この時代の本は「仮綴じ」で出版されていたという点。 買った人がそれぞれが relieur(ルリユール)という製本・装丁を行う職人に依頼して 自分の好みに合った本格装丁(ほとんどは革装丁)を 施したのだそうです。 アンカードルモン(フランス額装)を習うようになって フランスでは製本も額装と同様に、一般の人が楽しむ文化があり 国家資格が得られる学校もあるということは知っていました。 それが、仮綴じで売られて、買ってから装丁することだったとは。 アール・デコの挿絵本の最高傑作と言われる 「ビリチスの歌」を作った木版画家のシュミットは たった1人で125部を3年かけて制作し 活字(フォント)まで自分で創造したのだそうです。 そしてそれを買った人は 好みに装丁したり、ページをめくって楽しむだけでなく 気に入った1ページを 額に入れて絵画のように鑑賞したりしたのだとか。 これがまさしくアンカードルモン。 思わぬところで繋がりました。 本をその内容だけでなく、見た目、デザイン、芸術として 自分の好きなように徹底的に楽しむというスタイル。 日本の装丁へのこだわりとはまた全く違うベクトルで すごくおも...

コートールドって人の名前だったのね

東京都美術館で始まった「 コートールド美術館展 」へ。 人気が高くて混雑しそうな美術展には 会期早めに行くことにしています。 今回も、人は多いものの混んでいるというほどではなく ゆっくり観ることができました。 実はここのところ、どの美術展に行っても なぜか今ひとつ乗れない。。。 ということが続いていてモヤモヤ。 でも、「コートールド美術館展」は久しぶりに 目を凝らしてじっくり、時間をかけて見入ってしまう美術展でした。 色の重ね方とか、混ぜ方とか 組み合わせとか、光の表現とか、空とか水とか いちいちうっとりするわー。 ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションということで 恥ずかしながら、「コートールド」は地名かと思っていました。 でも人名だったのですね。 美術館の創設者である 実業家&コレクターのサミュエル・コートールド氏の 名前からきているのだそうです。 会期は12月15日(日)まで。 おすすめです。 下はミュージアムショップで見つけたゴッホのフィギア。 思わず欲しくなったけど、さすがに7000円はね。 他にも、ゴッホの顔と耳のピンバッチのセットなど 挑戦してるな〜と思うアイテムがあって、こちらもひとしきり遊べます。

四谷三丁目と美術愛住館の「アンドリュー・ワイエス展」

四谷三丁目駅から徒歩3分のところに 昨年、美術館ができたのですね。 愛住町にあるので「 美術愛住館 」。 作家で経済評論家の故・堺屋太一氏と、奥様で洋画家の池口史子さんの 居所兼仕事場であった建物を 全面的に改装して美術館にしたのだそうです。 現在開催されている 「 美術愛住館一周年記念 アンドリュー・ワイエス展 」を観に行って 初めてここの存在を知りました。 四谷三丁目は、私が社会に出て初めて勤めた会社があったところで 30歳くらいまで通い続けた思い出の多い町。 ワイエス展の前に、ふらっと通りを散策してみると 当時からのお店がまだけっこう残っていたりして 過去と現在の狭間を歩いているような、不思議な気分になりました。 アンドリュー・ワイエス氏は アメリカを代表するリアリズム絵画の巨匠。 展示会は習作が多かったのだけど それでも十分に感動してしまう表現力が印象的でした。 静かなトーンなのに心に残る色使いも激しく好みで すっかりファンになって、図録も買ってしまいました。 美術館は決して広くないのだけど 空間がきちんとつくられているのでゆったりした感じがあり 静かで清潔で、なかなか素敵。 おもしろい企画展をやってくれそうな期待もあり また訪れたい美術館です。 アンドリュー・ワイエス展は5月19日まで。 おすすめです。 画像は美術愛住館ホームページより

抜け感がスゴイ。府中市美術館「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」

最近の府中市美術館の企画展は あまり惹かれるものがなかったのだけど 現在開催されている「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」は 久しぶりにかなりおもしろい! 府中市美術館の企画展にしては珍しく、凝った外部サイトまであるので 美術館的にもかなり自信があるのではないでしょうか。 その外部サイトが こちら 。 内容は、江戸絵画の中でも不思議な味わいのある作品にスポットを当て そこから日本美術の魅力を俯瞰していこうというもの。 ま、簡単に言えば、ヘタウマ、ユルユルな絵を集めた美術展です。 普通の日本画の美術展なら 何も思わずに通り過ぎてしまうような絵も多いのだけど このテーマにフォーカスを当てて観てみると、魅力的なものがたくさん。 編集力の勝利という感じの美術展です。 観ていて、思わず吹き出してしまう絵がたくさんあったのだけど 特に好きだったのはこれ。 徳川家光作「鳳凰図」。 鳳凰って。。。。家光さんの絵は他にもあるのだけど どれも破壊力がすごいです。 下はスタンプなのだけど、実際の絵もこのまんま。 仙厓義梵作「豊干禅師・寒山拾得図屏風」の一部で、虎です。 力抜けるわ〜。 会期は 5月12日(日)まで。 前期と後期に分かれていて 4月16日(火)からの後期では大幅な展示替えがあるとか。 後期もぜひ行ってみようと思います。

「テクニカル北斎展」の摺(すり)の実演イベントがスゴかった

1月は仕事がツメツメで外出もままならず。 ようやくちょっとだけスキ間ができたので 伊藤忠青山アートスクエアで開かれている 「テクニカル北斎展 ~進化する浮世絵木版画の技と美~」へ。 伊藤忠商事は森アーツセンターギャラリーで開催されている 「新・北斎展」に協賛していて、その開催記念として 浮世絵制作の技術に焦点を当てたこの展覧会を開催しています。 「新・北斎展」は3月24日までやっているけど こちらは今月16日で終わってしまうので 先にチェックしておくことに。 会場に入ったらすごい勢いでスタッフの方が走り寄ってきて 「予約されている方ですか?」の質問。 なんのことかわからず「いいえ。。。」と答えたら なんと、1ヶ月の会期中にたった1日だけ行われるイベント 「浮世絵版画 摺(すり)の実演」がこれから始まるとのこと。 実演会場の椅子に座れるのは予約した人だけだけど その後ろの立ち見でよければ無料で見学できるのでどうぞ、とのお誘い。 せっかくなので見学させていただきました。 こういうイベントがあることなど知らずに来たのだけど これがね、もう、むちゃくちゃおもしろかった! 公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団の方が講師で 北斎の有名な「神奈川沖浪裏」の摺りの手順を 解説と実演とで教えてくれるのだけど 北斎が最初に作る絵とはどういうものか 色の指示はどの時点で、どういう風に出していたのかなど リアルで具体的な話がテンコ盛り! 北斎は絵やデザインが上手なだけでなく コストを抑えながら重版がかかるような人気の絵を生み出す ビジネスマン的才能がとても高かったというのも とても興味深い話でした。 目白にあるアダチ伝統木版画技術保存財団のショールームでは 名作の復刻版から現代アーティストの作品まで さまざまな木版画を見ることができるとのこと。 ここにも行ってみたいなあ。 そしてますます「新・北斎展」が楽しみに。 会期中に必ず行かなきゃ。

12月のリフレインと2018年のこもごも

クイーンの曲が頭の中でリフレインし続けてた12月。 映画を観た影響に加え 外でもSNSでもTVでもやたらと彼らの曲がかかっていて 自分の意思と関係なく頭の中でずっと鳴り続けていました。 ちなみに最もリフレインしたのは 「 I Was Born To Love You with Lyrics」。 フレディ・マーキュリーの伸びやかな声、気持ちいいです。 最近、ようやくリフレインしなくなってきましたが(笑 仕事では、今年は企画や編集的な部分よりも とにかく原稿書きが多かった! 自分は原稿を書くのが遅い自覚があるので 締め切りに遅れないように、1本でも多く仕上げるようにと 四苦八苦しながら書き続けた感じです。 こうして少しは原稿書きが早くなっていくといいのだけど。 今年はあまり映画を観ることができなかったのだけど その中で「レディ・プレイヤー1」と 「カメラを止めるな」がマイベスト。 カメ止めでは どんな状況でも手早くゾンビメイクを作り、血のりを撒き散らし続けていた 特殊メイク班がツボでした。 映画はあまり観れなかったけど、その分アート展には行くことができて 今年は大小合わせて32の展示会へ。 ただ、国立博物館で開催された「縄文―1万年の美の鼓動」には行けず とても評判がよかっただけに心残りです。 アート展のマイベスト5は以下。もちろん順不同。 「Re又造 MATAZO KAYAMA」(EBiS303イベントホール ) 「没後50年 藤田嗣治展」(東京都美術館) 「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」(国立新美術館) 「生誕110年 東山魁夷展」(国立新美術館) 「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア」(Bunkamura) 話題となったエッシャーやモネ、フェルメール、ムンク、 ルーベンスの展示会は、私の期待が大きすぎたかも。 それより、あまり前知識がなかったり、期待せずに行った展覧会の方が 新鮮で印象的だった気がします。 そして私事では、いつもながらいろいろあり 悲喜こもごもでありました。 特に今年は実家に関する予想外の出来事が多かったな。 来年は元号が変わるんですね。 ずっと変わらないことの素晴らしさもあるけど 私は変わっていくことのおもしろさが好...

文春トークライブ「私のフェルメール」の原田マハさん「フェルメールとは誰か」

文藝春秋主催のトークライブ 「3カ月連続特別企画 私のフェルメール」の第2回目 小説家・原田マハさんの講演会へ。 現在開催されている「フェルメール展」にちなんだイベントで 「フェルメールとは誰か」と題し 原田さんが小説家の視点からフェルメールを語るというものです。 原田さんの講演は初めてなのですが 茶目っ気のある愉快な語り口で、笑いありどよめきあり。 楽しい方なのだなあ。 フェルメールの絵の中で原田さんが最も好きなのが 「デルフト眺望」とのことで その魅力を語ってくれたのだけど 私も大大大好きな絵なので、思わず興奮。 「デルフト眺望」はまだ日本に来たことがないらしいのだけど なぜか私、観た覚えがあって、ポストカードも持っているんです。 それがこれ。 なぜだろうとよくよく考えたら 2015年の「福岡伸一のフェルメール 光の王国展」で観たのかも。 最新のデジタル技術を用いて 絵画が描かれた当時の色調とテクスチャーを再創造した 「リ・クリエイト」作品の展示会で 生物学者の福岡伸一さんが監修でした。 福岡さんはご本人曰く「フェルメールおたく」で 原田マハさんも海外の美術館でご一緒したことがあるとか。 今回の文春トークライブの第1回目が福岡さんで 原田さんの話を聞いていたら 行けなかったことがすごく悔やまれました。 12月15日から恵比寿三越で リ・クリエイトによる「 フェルメール 音楽と指紋の謎展 」が 開かれるので行ってみようかな。 文春トークライブ最終回は中野京子さん。 こちらは行く予定で、今から楽しみです。

初めて見る「カリグラフィー」の額装作品

フランス額装教室で一緒に習っている方に カリグラフィーも長くやっている女性がいて その方が参加しているカリグラフィー作品展へ。 カリグラフィーというものの存在は知っていたけど 詳しい知識はなく、作品を見るのも今回が初めてでした。 Calligraphy(カリグラフィー)とは ギリシャ語の「美しい書き物」という意味の言葉に由来していて アルファベットを独特のタッチで書く技術のことだそう。 下は作品展の入り口に飾られていた案内で たとえばこういう文字のことですね。 作品は作者の好きな言葉や詩、歌などを カリグラフィーで表現しているものが多数。 そこに絵を加えたり、文字の形や色を工夫して世界観を作り 1つの作品に仕上げてありました。 墨の書とカリグラフィーを組み合わせてあるもの カリグラフィーの文字で何かを形作ってあるもの 絵とカリグラフィーで表現してあるものなど カリグラフィーって文字の配置やバランス、色彩など デザイン力がかなり求められるのですね。 プロのアーティストの作品かと思うものがたくさんあったけど 撮影NGだったので、ここで紹介できないのが残念です。 そして、ほとんどの作品が工夫を凝らした額装がされていて 個人的にはそれもとても楽しめました。 写真展にしてもカリグラフィー展にしても 他のいろいろな作品展でも 必ずいくつかは「額装」がされているんですよね。 それをするのとしないのとでは、雰囲気に全然差が出ることは みんな直感的に知っている。 でも、額装そのものにも工夫をするとさらに作品がどう変わるか そこが多くの人には全然知られていないんだなあ。 下は撮影可コーナーに飾られていたクリスマスカード作品。 カリグラフィーとクリスマスは相性抜群です。

フェルメール・シンジケートの日本人メンバーによる本「フェルメール最後の真実」

あるイベントに申し込んだところ、新刊文庫本が送られて来ました。 「フェルメール最後の真実」(文春文庫)。 現在、上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」に乗っかった 絵の解説本だろうくらいに考えていたら いやいや、その「フェルメール展」のプロデューサーによる フェルメール展の裏側を語ったドキュメントでした。 「フェルメール展」に乗っかったなんて思ってすみません! で、これがすっごくおもしろい! 世界には十数人の「フェルメール・マン」と呼ばれる人たちによる 「フェルメール・シンジケート」なるものがあって 各国で開催されるフェルメール展は フェルメール・シンジケートによって動かされているとのこと。 著者はフェルメール・シンジケートの日本人唯一のメンバーです。 こうしたシンジケートは 印象派やゴッホ、レンブラントなどにもそれぞれあるのだとか。 著者は 「日本で開催されたモネ展やルノワール展、ルネ・マルグリット展などでも 小規模なシンジケートが背景にあったはず」 と言います。 また、展覧会の成功はどんなメインビジュアルを使えるか、 つまり、メインの作品に何を持ってこれるか にかかっているのだそうです。 大掛かりな美術展であっても たった1つの作品で成功が決まってしまうのですね。 さらに、各美術館との実際のやり取りの内容や これまで日本で開催されたフェルメール展の裏話なども豊富。 これまで、美術展はどうやって開かれてるんだろうとか 学芸員は美術展にどう絡んでいるんだろうなど 気になっていたけどよくわからなかった舞台裏のことが とてもリアルに、実名入りで記されています。 ただ1つ残念なのは、この本のタイトル。 「フェルメール最後の真実」じゃあ 私のように「絵の解説本」と思い込んでも無理ないと思われ この本の内容やおもしろさを、全然伝えていないと思うのだけどなあ。。。 すごくもったいないと思います。 フェルメール展にはもう行ったのだけど この本を読んだら、改めて観てみたくなりました。 平日なら時間を選べば当日券もありそうだし もう一度行ってこようかな。 下はフェルメール展でもらったパンフレット(左)と 「フェルメール最後の真実」の本。 どちらもやはりフェルメール・ブルーで...