微妙な色合いの存在感。「ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏」展

原稿書きの山場を越して、頭もかなり疲れて来たので ずっと気になっていた東京ステーションギャラリーの企画展 「 ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏 」へ。 展示会のポスターが無料でお持ち帰り自由になっていました。 この色合いがモランディの魅力です。 ジョルジョ・モランディは 20世紀最高の画家の一人と言われる画家で 出身地であるイタリア・ボローニャの市庁舎に ジョルジョ・モランディ美術館もあるほど。 展示会は日本では3度目、17年ぶりで 次はいつ見れるか分からないから絶対行った方がいいと いろんな人がネットに書いていたので、気になっていたのです。 でも上のポスターでもわかるように 作品のほとんどは同じような対象を描いた静物画。 自分には合わないかもしれないと不安だったのだけど 行ってみたらまーったく、そんなことはありませんでした。 物をリアルに描くのではなく 質感もなく、形ですらあいまいな静物画なのだけど とても大きな存在感で、強い魅力を放っていました。 私には、それは微妙な中間色の色合いの力だと思えました。 グレー系のような茶系のような、だけど暗くはなくて かといって華やかなわけでもない。 印象としては「砂の色」という感覚に近いのだけど その砂の色がさまざまな表情で重なって、とても美しい。 うん、やっぱり行ってよかった。 ショップで購入したカード。上は水彩画。水彩画もとても素敵でした。 下は数少ない風景画の油絵。これもまたいいなあ。