書籍「13歳からのアート思考」でモヤっと
【「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考】は
今年2月にダイヤモンド社から発刊された書籍。
著者は美術教師&東京学芸大学個人研究員で、アーティストでもある
末永幸歩(すえなが・ゆきほ)さん。
アマゾンのレビュー評価が
193レビューで★4.5と、とても高い(7月5日現在)ことと
レビューの中に
「現代アートの見方がわかった」的な言葉があり
前々から気になっていた点だったので読んでみました。
編集者としてこの本を見ると
実践課題があったりして、まるで授業を受けるようなおもしろさがあり
アートを作品ではなく、アーティストの思考から見るというアプローチも
新鮮さと深みがあっておもしろい、と思います。
そう思うんだけど
個人的には、なんだかすっごくモヤっと。。。。
サブタイトルの【「自分だけの答え」が見つかる】
というのがテーマなので
アーティスト達の考え方や、なぜその作風になったかという点に
ことさら焦点が当たっているのだろうけど、
そして、そこから派生して
自分なりの見方を見つけていこうという展開になっているのだけど
そもそも、そういうことを考えてアートを楽しむということが
自分的にはまったくツボらない。
ここで語られているのはアートではなく
思考法についてで
題材もアートじゃなきゃいけないわけではないと思う。
その意味で、アート本というよりビジネス本に近い印象で
それが悪いわけではないけど
「アート思考」ってタイトルにしちゃっているところに
なんだか激しくモヤっとしてしまうのでした。