「テクニカル北斎展」の摺(すり)の実演イベントがスゴかった

1月は仕事がツメツメで外出もままならず。
ようやくちょっとだけスキ間ができたので
伊藤忠青山アートスクエアで開かれている
「テクニカル北斎展 ~進化する浮世絵木版画の技と美~」へ。

伊藤忠商事は森アーツセンターギャラリーで開催されている
「新・北斎展」に協賛していて、その開催記念として
浮世絵制作の技術に焦点を当てたこの展覧会を開催しています。

「新・北斎展」は3月24日までやっているけど
こちらは今月16日で終わってしまうので
先にチェックしておくことに。

会場に入ったらすごい勢いでスタッフの方が走り寄ってきて
「予約されている方ですか?」の質問。
なんのことかわからず「いいえ。。。」と答えたら
なんと、1ヶ月の会期中にたった1日だけ行われるイベント
「浮世絵版画 摺(すり)の実演」がこれから始まるとのこと。

実演会場の椅子に座れるのは予約した人だけだけど
その後ろの立ち見でよければ無料で見学できるのでどうぞ、とのお誘い。
せっかくなので見学させていただきました。





















こういうイベントがあることなど知らずに来たのだけど
これがね、もう、むちゃくちゃおもしろかった!

公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団の方が講師で
北斎の有名な「神奈川沖浪裏」の摺りの手順を
解説と実演とで教えてくれるのだけど
北斎が最初に作る絵とはどういうものか
色の指示はどの時点で、どういう風に出していたのかなど
リアルで具体的な話がテンコ盛り!

北斎は絵やデザインが上手なだけでなく
コストを抑えながら重版がかかるような人気の絵を生み出す
ビジネスマン的才能がとても高かったというのも
とても興味深い話でした。

目白にあるアダチ伝統木版画技術保存財団のショールームでは
名作の復刻版から現代アーティストの作品まで
さまざまな木版画を見ることができるとのこと。
ここにも行ってみたいなあ。

そしてますます「新・北斎展」が楽しみに。
会期中に必ず行かなきゃ。