シルヴィ・ギエムのファイナル公演へ。日本を愛し、愛されたバレエ界の至宝

シルヴィ・ギエムのことを知ったのは、実は今年に入ってから。
はい、にわかファンです。すみません(笑

美容室で読んだ雑誌で
100年に1人の逸材と称される伝説のバレリーナが今年引退、
最後の公演が日本で行われる。
というのを知り、無性に
「もうこれはどうしても行かなきゃ!」と思い込んだのでした。

その公演に昨日行ってきました。

会場は上野の東京文化会館第ホール。
会場に入るとすぐ、このライトボードが立てられていました。

シルヴィ・ギエム ファイナル公演
左右3〜4m、縦1.5mくらいの大きなライトボード。<「進化する人生」の
新しい門出に乾杯!>と書かれてあり、シルヴィ・ギエムの幼少からの写真が
散りばめられています。




















愛されているダンサーということが、とても伝わってくるボードでした。
さらに、その左側にはシルヴィ・ギエムからのメッセージが。

シルヴィ・ギエム ファイナル公演
「16歳の頃、日本と出会っていなかったとしたら、違う人生にっていた」
として、日本へのあたたかい思いが綴られています。それもあって日本で
こんなに愛されているのでしょう。





















これを読むと、彼女がとても日本を愛していたことがよくわかります。
実際、来日は数十回におよび
2011年の東日本大震災の際にはチャリティ公演を行ったこともあるとか。

さらに、シルヴィ・ギエム本人の希望で
観に来た人たちからの紙&ビデオメッセージも募集。
たくさんの方達がメッセージを投稿、録画していました。

肝心の公演は、やっぱり「無理してでも来てよかった!」と
思えるすばらしいもの。
彼女の踊りは、鍛え抜かれた体を使ったカッコいいダンス
という評判が多いけど
私はとてもかわいらしい動きを持った人だと感じました。

バレエのステップというような決まったものではなく
体全体を使った「表現」というような動き。
表現力ってどこから来るものなのだろう?
何が違うとこんなに表現力を発散できるのだろう?
そんなことを思いながら彼女の踊りを観ていました。

スケジュール的であろうとお値段的であろうと
とにかくムリをしてでも「リアル」を観る価値がある。
そういうものを、これからもできるだけ観ていきたいと
改めて思いました。

京文化会館第ホール
私の席からの見た目。C席を買ったのに4階だったことにビックリ。E席まで
あるのにー。舞台に対して正面だからCなのかな。この公演のために買った
Vixenのオペラグラスが大活躍しました。