webサイトより動画の方が雑誌に近いことがよくわかる動画マガジン「MINE」

むかーし、雑誌のホームページを作ることが検討され始めた頃
「雑誌ではメイクや料理は手順を写真で並べるしかできないけど
撮影のときに動画も一緒に撮って
詳しくはホームページで動画で紹介、という風にすればいい」
みたいな話が、どこの女性誌の編集部でもたいがい出ていました。

実際はスチール撮影と動画撮影を同時にやることに
手間もお金も時間もかかりすぎたり
紙の制作チームとwebの制作チームの連携が全然とれなかったりして
けっきょくそれを効果的に実現できた編集部は
ほとんどなかったけど。

なんてことを
動画メディア「MINE」を見ていて思い出しました。

ライフスタイル動画マガジン「MINE」


「MINE」はファッション、ビューティ、フード、ライフスタイル、ピープル
などのカテゴリ別に、さまざまな動画記事が掲載されているのだけど
動画はSNSのように一般ユーザーの投稿ではなく
すべてオリジナルで制作しているのだそう。

AdverTimes(アドタイ)のこの記事によると
企画から撮影、掲載まですべて内製しているとのこと。
つまり編集部がある、ということです。

カテゴリも女性誌そのものだし
動画の中身も女性誌の記事そのもの。
料理のレシピなど文字が必要なものには文字もあったりと
まさに「動画マガジン」という言葉がぴったりだと感じました。

むかーし、いろいろな編集部がやろうとしたことを
紙との連動ではなく
webだけで成立させたマガジン、とも言えるかも。

紙の雑誌の落ち込みが続くなか
かといってwebサイトで雑誌のように雑多な内容を集めると
ニュースサイトみたいになって情報も薄く
なんかおもしろくならないな、と思っていたけど
なるほど、動画だとこんなにスムーズに雑誌色が出るんですね。

そして、紙だろうとwebだろうと
女性たちがほしい情報は同じ、ということが
改めてよくわかります。

この流れ、おもしろい。
これから他のターゲット向けも出てきそうです。