映画「ゼロ・グラビティ」で思い出したダイビングでのパニック体験

まわりの人々の評判があまりにいい映画「ゼロ・グラビティ
観てきました。

スキューバダイビング経験者の多くが思ったと思いますが
ダイビングの感覚、思い出します。

私の場合は、とくに冒頭
サンドラ・ブロック演ずるライアン博士の
酸素がなくなっていくところ。

20代後半の頃、ダイビングにハマって
まだスキルが全然低いのもかえりみず、若さの勢いで
ダイビング雑誌のライターの仕事を始めたことがありました。

編集部ももちろん、初心者ダイバー向きの仕事をくれたのですが
水中カメラマンと一緒に潜って仕事をするのが初めてだった私は
どう対応すればいいのかわからず
とにかくカメラマンの後を必死について回りました。

1年の半分以上を水中で過ごしているような
ベテラン水中カメラマンの動きに、初心者がついていけるわけもなく
私のエアはグングンなくなっていきます。

さらに仕事の緊張感と、初めて見る水中撮影の興奮から
エア残量をチェックするのも忘れていた私。

しばらくすると
レギュレーターから出てくるエアが吸いづらくなった…
(これをダイビングでは「渋くなった」と言います)
と思ったら、突然ピタッとエアが停止!

残量をチェックしてみたら、ゼロ!
そのときの場所は、水深20mの海の底…。

パニックになりそうなのを抑えつつ
カメラマンに合図をして、急いで浮上しようとしたところ
カメラマンが突然ガシッと私の腕を抑え
浮上できないようにしたうえ
私の口からレギュラーターを、無理やり引きはがすではないですかっ!

驚きと恐怖で、本格的にパニックになりそうになったとき
カメラマンが自分の予備のレギュレーターを
私にくわえさせてくれました。

カメラマンのエアはまだ十分あったので
自分のエアを分けようとしてくれたのです。

その後、カメラマンと一緒にゆっくり浮上。

もし私が最初に1人で急浮上してしまっていたら…
命に関わる事故になっていた可能性も大でした。

「ゼロ・グラビティ」を見ながら、そのときの
まわりが水だらけの中でエアがなくなるという
独特の状況の恐怖感と
体の奥からパニックが飛び出してきそうになるのを
必死に抑えていた感覚を、突然思い出しました。

それも宇宙で、1人で、あんなの…怖えぇぇぇーーーーーーー!

すっかり興奮しまくりの90分でした。
そしてあまりに美しい宇宙の風景。
いや〜、おもしろかったです。おすすめ。

あ、ダイビングでの恐怖やパニックは
そのときの体の感覚や心の動きも、すごく興味深くて貴重な体験。
なので、それでダイビングやこの映画が嫌にはならない私です。

Zero Gravityとは、無重力という意味なんですね。
まさしくタイトルはこれしかないな、なんて思ったり。

ところで、私が観たのはTOHOシネマズ府中だったのですが
ここはTOHOシネマズの中でも
「TOHOシネマズ3Dメガネ劇場」というタイプで
オリジナル3Dメガネを購入して観るシステムでした。

そのメガネがこれ。

TOHOシネマズオリジナル3Dメガネ
TOHOシネマズオリジナル3Dメガネ。普通のメガネの上から付けても安定
していて、なかなかいい付け心地です。



















持ち帰ることができ、また3D映画を観るときに持参すれば
3D鑑賞料金400円が300円になるというもの。

後ろの赤いケースは
買ったまま使っていないランニング用サングラスのケース。
3Dメガネのケースに使うことにしました。

3Dメガネを持って映画館に行くなんて、なんだか楽しい(笑