手術の付き添い

手術の付き添いのために大学病院へ。

CT検査で父の心臓に動脈硬化があることが判明したため
心臓の血管に造影剤を注入し
本当に心臓の血管に詰まりがあるのか、
どの程度の詰まり具合いなのかを調べることになりました。

深刻な詰まり具合だった場合は
そのまま心臓手術へと移行する予定だったのだけど
造影剤の段階で、薬で解消できる程度の詰まりとわかり
手術はせずに終了。

意外にも、年齢の割にはしっかりした心臓というお墨付きまでもらい
何はともあれ、ひと安心です。

落ち着いて見えていた父も、やはり不安は大きかったようで
手術しないでいいと聞いたときは
「ああ、そうですか」と言った後
うつむいて大きく息を吐いていました。

手術の前後には、2〜3時間ほど2人であれこれお話し。

10代の頃は父と折り合いが悪く衝突ばかりで
20代前半で一人暮らしを始めてからは
同じ東京に住んでいながら、家に帰るのは年に数回。

仕事で常に動き回っている父とは
ゆっくり話をすることなど、ほとんどないままきてしまいました。

今は折り合いは悪くないけど
普段は改まって話す機会なんてなかなかないもの。

だから、今回のように2人でゆっくり話す時間は
特別なもらいもののような気がします。

付き添いや面会は、相手のための用事のように見えるけど
実際は自分が与えてもらった、自分のための時間なのだなと
強く思うこの頃です。

写真は造影剤検査を待っているときのもの。
最近は病院の中にもドトールやタリーズ、
さらには人気レストランなどまで入っているんですね。すごい。

東京大学医学部附属病院