額装レッスン4作目はジョルジョ・モランディで「ビゾー・ドロワ」

額装教室4作目が出来上がりました。

今回は「ビゾー・ドロワ」というマット装飾技法。
「ドロア」はフランス語でまっすぐな、垂直な、あるいは直角を意味し
絵の周りの斜断面を90度の直角にカットして仕上げます。
シンプルでモダンな印象を与え
マットの厚さや主題によって奥行きを感じさせる効果があります。

額装 ビゾー・ドロワ


















ポストカードは3月に東京ステーションギャラリーで開催された
ジョルジョ・モランディ展で購入した水彩画のカードです。

絵の周りにつける遮断面は
原則として均等の割合で入れるのが基本なのだけど
ふと思いつき、片側に遮断面が多く出るアレンジにさせてもらいました。

でもこれ、初心者にはまだちょっと高度だったみたい。
本当は絵に描かれている影に合わせて
上+左に遮断面を多く出すはずだったのが
手順の途中で感違いしてしまい、上+右に出てしまいました(笑

また、マットに家の壁のような質感を出したかったので
濃茶色の紙の上に繊維質で下が透ける生成りの紙を貼付けたのだけど
これももう少し暗めの色の方が良かったかも、と思ったり。

なかなかイメージ通りにはできないのですが
だからこそおもしろい。
次にまた、と意欲が出て来てしまいます。

ちなみに、額縁は今回はオーダーではなく既製品から選びました。
既製品は種類が少ないので欲しい色がなく
最初は黒い細めの額縁にしようと思ったのだけど
なんだかカフェバーに飾られている絵みたいでイマイチ。

そこで、マットの色に近くて立体感のある額縁にしてみました。
ライトで爽やかで、これはこれで気に入ってます。
毎回思うけど、額縁の影響力ってすごい。

額装はやはりなかなかに奥が深いもの。
まだまだ勉強して行きたいなと、改めて思ったのでした。