畦地梅太郎さんの「あとりえ・う」と、旧白洲次郎・正子夫妻の家「武相荘」

両方とも小田急線の鶴川駅にあります。
GWでもこのあたりは全然混んでなくて、ホッとします(笑

あとりえ・う」は
山の版画家と言われた畦地梅太郎さんのアトリエを改装して
2001年にオープンした畦地さんギャラリーです。

鶴川駅北口から、おそらく昔は山だったのだろうと思われる高台へ
急な坂道を上って7〜8分。
住宅街の中にひっそりとあるのでわかりにくいのですが
こんな素朴で味のある版画を見ることができます。

畦地梅太郎さんの版画のポストカード





















無骨さと、おかしみと、あたたかみがあって
じわじわきます(笑

「あとりえ・う」から5分ほどさらに奥に入れば
武相荘(ぶあいそう)」に到着。
旧白洲次郎・正子夫妻の家として、また、人気の博物館としても
テレビや雑誌によく取り上げられていますが
来たのは初めて。

農家を改造したものなので、昔ながらの茅葺き屋根の大きな平屋。
広い縁側と大きなガラス窓は、今では本当に贅沢に感じます。

武相荘の外観
















中は撮影禁止なので入り口だけ。
大きな引き戸の入り口、憧れだなあ。

武相荘・入り口


















個人的に気に入ったのはこの2つ。

まずは白州次郎氏が中学生の頃に(!)乗り回していたという
アメリカの高級車「ペイジグレンブルック」。

昔の車って機能的でも安全でもないけど
デザインは断然今よりカッコイイと思います。

白州次郎氏が愛用した車・ペイジグレンブルック





















もう1つは門の横にあった臼の郵便ポスト&新聞受け。
「しんぶん」の文字が味あり。

武相荘・郵便ポスト





















そうそう、別にこれで用は足りるんだよね、と思ったけど
誰でも郵便内容が見れるし、簡単に盗めちゃうから
今の時代は個人情報云々でありえない形ですね。

最近、ポストカード収集が楽しくなっている私は
ここのショップでもついカードに目がいってしまいました。

購入したのは白州正子さんが経営していた染織の店『こうげい』の
案内状を復刻したグリーティングカード。

白州正子さんの染織の店『こうげい』の案内状の復刻版
上段左から「つばき」「ぼたん」、下段左から「たけのこ」
「ざくろ」。























写真だとよくわからないけど、織り目までしっかり印刷されているので
本物はおそらく布を紙に貼っていたのだと思います。
染色家の古澤万千子さんがデザインしたものだとか。
あの時代にこれは斬新だったのかな、それとも流行の手法だったのかしら。

どれも図柄自体は素朴なんだけど、デザインや色が個性的で素敵。
いつ、どんなテーマで額装するか、考えるのもまた楽しいのです。