フレンチタッチ2年目課題1は、クリムトの「ユディトⅡ」&マーブル紙の額縁で

久しぶりにフランス額装ネタです。

別に休んでいたわけではないのですが
なぜか1年目最後の課題と2年目最初の課題が
同時進行になってしまいまして
そして、2年目最初の課題が先に完成しました(笑

フレンチタッチ 2年目課題1





















ドキュモン(飾る作品)を入れたマットの後ろ側に
もう1段、背景的なマットがあるデザインです。

課題のデザインを見たとき
縦のラインを活かした細長い額装を作ってみたいと思い
あえて細長い、クリムトの「ユディトⅡ」のポストカードを
ドキュモンに選びました。

フレンチタッチ 2年目課題1





















ユディトⅡ」の背景の色に合わせたオレンジ色で上下にラインを作り
カードの周りとオレンジラインの左右には、金色の縁取り。
縁取りがさらに縦のラインを強調して見せるデザインになってるんですね。

他はすべて黒で統一したのですが
実は同じ黒でも、紙質を変えて遊んでいます。

フレンチタッチ 2年目課題1
















ドキュモンの周りは、ツタのような模様の入ったやや光沢感のある黒紙、
オレンジラインの左右は、布地のような縦線が入ったマットな黒紙。

そしてこの額縁も、紙で手作りしています。

以前、1年目4作品目も額縁を手作りしたのですが
そのときは3ミリの厚紙を何枚も貼り合わせ
ペイントして仕上げました。
その時の記事が
脇坂克二さんのポストカードでビゾー・アンヴェルセ&手作り額縁

今回の額縁はそのときとはまた違う手法で
額装の上下左右にスチレンボードと1ミリ紙で厚みを作り
1ミリ紙を額縁の幅にカットして上にのせ
化粧紙で全体をくるんでいます。
前回よりも手軽に早く額縁が作れます。

ただし、角に微妙なRをつけたりはできないので
額縁らしい雰囲気は弱くなってしまうのですが
紙の模様でいろいろな雰囲気が出せるので、これはこれでありかなと。

額縁に使う紙として
先生からはスキバルテックスなどの
厚くて質感のしっかりした紙をすすめられたのですが
今回の作品は額縁に黒×金色の模様を入れたくて
製本用のしっかりしたマーブル紙を使用してみました。
微妙なグラデが表情をつけていて、なかなか気に入っています。

実は、額装を習い始める前に半年ほど
額縁作りの教室に通ったことがあります。
そのときに、額縁を作っても
額装ができなければ自分で何かを飾ることはできない
ということを知り、額装に転向したのでした。

木の本格的な額縁とはもちろん違うけれど
額装の手法として
紙でもいろいろな表情の額縁をつくることができるなんて
なんだか気持ち的にすごいお得感(笑

妙に時間がかかっている1年目最後の課題も
実はほぼできているのですが
こちらは額縁をオーダーしたので、それが届くのを待っている状態。
来月、やっと完成予定です。