12年前の雪の日の猫の訪問

近々猫を飼う計画をしている友人が
猫に必要なグッズの視察にわが家へ来訪。

お土産に持って来てくれたおいしいケーキをいただきながら
猫話が止まりません(笑

彼女は昔、実家で猫を飼っていた経験があり
数年前からまた飼いたいと思っていたのだけど
バタバタと忙しい日々が続いてタイミングを逃していたとか。
最近やっと心身ともに落ち着いてきたため
本格的に動き出す余裕が出てきたと言います。

そうそう。
猫を飼うのって、「飼いたい」だけじゃなくて
タイミングがあるんですよね。

私の場合は、1匹の猫の訪問がきっかけでした。

12年前の雪が降っていたある冬の日、
午後のまだ明るい時間に外出から帰って来たら
当時住んでいたマンションの入り口に、1匹の猫が座っていたのです。

ふっくらして毛のツヤもよく、汚れてもいないので
近所の飼い猫だろうと思って通り過ぎようとしたら
「にゃあ」と言って、私のあとをついて来ました。

2階の私の部屋のドアを開けたら
寒かったのか、私より先にそそくさと家の中へ。
あちこちニオイをかいだ後、テレビの上にのぼってゴロン。
わが家にいるような堂々たるくつろぎっぷりに、思わず笑いました。

10分ほどすると、玄関でドアをひっかき出したので
開けてあげると、出て行きました。
でもその1分後にはドアの外から「にゃあ!」の大声。
開けると同じ猫が家の中に駆け込んできます。

そんなことを2〜3回繰り返していたら
隣の部屋の人が出て来て「猫ちゃんを飼い始めたんですね」と。
「いえいえ、このマンションはペットはNGですから。
この猫は近所の猫だと思うんですが、家に入って来たんですよ」
と答えたところ
「この秋に築10年が過ぎたので、ペット飼育OKになったんですよ」
という衝撃の事実! し、知らなかった…。

実家にいたときは、常に犬か猫と一緒に生活をしてきて
いつかはまた飼いたいと思っていた私。
ペット飼育可になったと聞いたら、
「フリーランスだから家にいられるし、これは飼うしかない!」
というモードに。

すると不思議なもので
タイミングよく猫の里親を捜している人と知り合い
今うちにいる2匹の猫を引き取ることになったのでした。

もし、12年前の雪の日の猫の訪問がなければ
もし、あのとき自分がフリーランスになっていなければ
もし、マンションがペット飼育可にならなければ…
今の猫たちと出会うことも、飼うこともなかったはず。

そう考えると
猫たちの方から私のとこにやってきたようにも感じるのです。

ちなみに、猫の訪問はその1回だけ。
その後は、家の周りでもその猫を見かけることはありませんでした。

下の写真は、友人が撮ってくれた、猫草を食べようとするうちの猫。
カメラ嫌いで普段はなかなかカメラの方を向かないのだけど
知らない人が近くにきたため、偶然カメラ目線に。
思わずかわいく撮れていて、ちょっとうれしい1枚です(笑

くりお





















友人は来年2月くらいに、アメショの子猫を引き取る計画とのこと。
飼い始めたら、もちろん即効で会いに行く予定。
子猫に会うの、あ〜、楽しみで仕方ないっ。