「中野京子が語る 『怖い絵』展に寄せて」へ

10月7日(土)から上野の森美術館で
「怖い絵」展がスタートしたのを記念して開かれた
中野京子さんの講演会へ。

去年、中野さんの新刊記念講演会に行った時は
開始時間直前に着いたところ、すでに100席以上が満杯。
空いている席は最後列の端だけで
スライドがあまり見えない状態で聴くことになったのでした。

その経験を踏まえて、今回は開始15分前に到着。
それでも大きな部屋に
200人くらい入りそうなほどイスがびっしり並べられていて
その半分以上が埋まっていました。

「怖い絵」展開催の情報が一般に公表されたのは去年ですが
中野さんが「怖い絵」展を開きませんかと声をかけられたのは
7年も前だったそう。

具体的な企画として動き出したのも、5年も前のことで
そこからパンフレットやチケットに使われている目玉作品
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」貸し出しの許可をとるまでの
交渉の数々がまた大変で
担当の学芸員さんはストレスで5キロ太ってしまったとか。

そんな「怖い絵」展の裏話や
展示されている代表的な作品の解説など
ワクワクするような楽しい話が盛り沢山でした。

中野さん曰く
「日本は〝絵は感じればいい〟という教え方だけど
その背景にある歴史や国民性などを知った方が断然おもしろくなる」。
本当にその通りだと思います。

でもね、それは歴史を解説してくれる人にもよるわけで。

書籍「怖い絵」シリーズを読んだ後
いくつか西洋美術史の講義を受講したことがあるのだけど
学校の歴史の授業みたいに
抑揚のない声で参考書を読み上げるような講義のときは
さすがに眠ってしまいましたよ(笑

中野さんのすばらしいところは、歴史のお勉強をするのではなく
歴史や絵の背景のおもしろがり方を伝えてくれるところ。
そこがすごいなと思うわけです。

下は「怖い絵」展のパンフレットと入場チケット。
今回の講演会に行くともれなくもらえる(買わされる?)のです。

「怖い絵」展 パンフとチケット





















パンフレットの中身はこんな感じ。

「怖い絵」展パンフ
















12月17日までなので、何としても必ず行かねば。
吉田羊さんの音声ガイドもがなりいいというウワサなので
ふだん音声ガイドを使わない私も、今回は利用してみようと思います。