失ったものと残されたもの

このところ続いていた原稿書きの日々がひと段落して
久しぶりに完全フリーの週末。
とくに先週はいろいろ立て込んでヘロヘロになったので
開放感、ハンパないです(笑)

で、リオ・パラリンピック。
初めてゆっくり観たけど、おもしろい。

どの競技でもアナウンサーが
ルールや見どころを説明してくれて、とてもわかりやすいし
障害の種類による強みと弱みも淡々と解説しているのがいいです。

背が高いと歩幅が大きいから有利、というのと同じように
両腕がないと泳いでいるとき左右にブレないからスピードにのれる
など。
「障害は個性」という言葉がすんなり身に入ってきます。

パラリンピックの創設者であるルードヴィッヒ・グットマン博士の言葉に
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」
というのがあるのだそうです。

何もかも全部を持っている人なんて、どこにもいないから
これは誰にでも当てはまることだなと思います。

人はつい、自分が持ってないものばかり数えてしまったり
持ってないことにばかりこだわってしまいがち。
なかには、ずっとそのことにとらわれてしまう人も。

でも、それを持ってないとダメと決めているのは
周りより他の誰よりも、その人本人だったりします。

人はいつどうなるかわからないんだから
持ってないものを数えて過ごしてる暇はないなと
けっこういい年齢になった私は思うわけです。

それよりも、今持ってるものの良さを考えて
持ってるものを活用するとどんなことができるのか
それを考えた方が、きっとおもしろい。
そしてできることをしていると、自然と5年後が違ってくるだろうなと。

パラリンピックを観ていて、そんなことを思ったわけです。

ももた
少し涼しくなって、すっかりくつろぎきっているうちの猫。この週末の
私の状態もかなりこれに近いです(笑)