「ピカソと20世紀美術」「ダブル・インパクト」「グエルチーノ展」と、絵が楽しい理由は。。。

人によっては今日まで12連休のGWだったとか。
私は例年に増して、仕事がモリモリだったのですが
それだけになるのはやはり空しいので
合間を見つけては3つの美術展に行きました。

美術展チラシ
3つの美術展のチラシ。デザインの違いが展示の雰囲気にも現れている
気がします。












東京ステーションギャラリー「ピカソと20世紀美術」
東京芸術大学大学美術館「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」
国立西洋美術館「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」
全部初めて行く美術館です。

「ピカソと20世紀美術」は北陸新幹線の開業を記念した企画展で
富山県立近代美術館の所蔵作品を中心に
20世紀美術の流れを概観するというもの。
ピカソをはじめ、シャガール、ルオー、デルヴォーなど
20世紀を代表する47作家による約100点の名品が紹介されています。

見応えはそれなりにあったけど
ピカソ展と言うにはピカソの作品が少ない印象(笑
「ピカソ展」なんて言い方をやめた方がよかったと思ったけど
やはりこの名前に引かれて来る人が多いってことなんだろうな。

「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」は
アメリカ・ボストン美術館と東京藝術大学のコレクションを合わせ
19世紀後半から始まる日本と西洋との
双方向的な影響関係を再検討しようとする展覧会。

「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」は
イタリア・バロック美術を代表する画家・グエルチーノの全貌を
約40点の油彩画によって紹介する日本初のグエルチーノ展。
収益の一部は2012年の地震で大きな被害を受けたチェント市立絵画の
復興に充てられます。

昔から絵には魅力を感じつつも、特別好きではありませんでした。
それが、この頃は絵を観るのが妙に新鮮でとってもおもしろい。
若い頃から絵に惹かれる人もいるけど
私の場合はこの年齢だったのかも。

そうしていろいろ観ていると、自分が何に惹かれているのか
自分でも気づかなかった理由がわかってきます。

色、色彩が大好きと思っていたけど
確かにそうなのだけど、色彩とはつまり光と陰のこと。
それを感じられない絵には、まったく魅力を感じなくて
我ながら驚くほどです。

すると、どんな美術展が自分向きかわかってきて
さらに行きたくなるという、悪くないスパイラル。
美術館自体にもいろいろなデザイン、表情があり、それもまた魅力。
しばらく、飽きるまで(?)、楽しんでみたいと思います。