映画「駆込み女と駆出し男」と経済力にこだわる中1女子

仕事がちょっとひと息つくことができたので
映画「駆込み女と駆出し男」へ。

ネットやFacebookなどでは
アフリカや中東、インドでは女性の地位が低く悲劇が…
というような記事をよく見かけるけど
たった150年あまり前の日本でも
女性には離婚を言い出す権利が認められていなかったのですね。

その事実にただただびっくり。
たった150年前のことですから。

この映画を観ていて
ふと中学1年頃のことを思い出しました。

当時、両親に離婚話が出ていて、母が
「ここを出て行ったら食べていけないから絶対離婚しない」
と言ったんですね。

その言葉を聞いて中1の女の子なら
「好きじゃなくても結婚生活を続けるんだ」とか
そういう恋愛に関する純粋な衝撃を感じそうなもの。

でも私は
「経済力がないと離婚もできないんだ! 
絶対大人になったら経済力を持たなきゃ!!」
と思ったんですよね。

経済力がないと不本意な状況にムリヤリ縛り付けられる、ということに
自分自身でも驚くくらい恐怖感を持ったんです。

まず経済力のことを考える中1女子って、どうなの!?(笑

この映画の女性達が駆け込む理由は、経済力だけではなく
駆け込む方も、そして駆け込まれる側も
さまざまな思いや事情を抱えています。

その大小のエピソードがとても丁寧に描かれていて
豊かな幅になっていました。
それぞれの人がたくましく、自分なりに生きていて
気持ちいい後味です。

そしてなんといっても、大泉洋さんの魅力が全開。
あの軽妙感は、やっぱり圧倒的な個性だなあ。

大人であればあるほど楽しめる映画だと思います。