町の小さな美術館

美術館によく行くようになって知ったのは
東京都内とその近郊には
小さい町の美術館が驚くほどたくさんあるということ。

そこで、仕事や私用で行った町に美術館があって
時間にも余裕があるときには、フラリと立ち寄ったりしています。

最近行ったのは
南北線・東大前駅近くにある「弥生美術館・竹下夢二美術館」と
京王線・仙川駅から4分のところにある「東京アートミュージアム」。
どちらも初めて行きました。

弥生美術館・竹下夢二美術館は
2つが同じ敷地内にあって、館内でつながっているユニークな造り。
先にできたのは弥生美術館で
明治末から戦後にかけて活躍した挿絵画家・高畠華宵氏を中心に
挿絵・雑誌・漫画・付録などの出版美術をテーマに企画展を開催。
竹下夢二美術館はその名の通り
夢二氏のコレクションを展示公開しています。

それらの作品も趣があって素敵だったのだけど
弥生美術館ではたまたま
集英社デビュー50周年記念 一条ゆかり展」が開催されていて
これが思いのほか充実。 

一条ゆかりさんや担当編集者のコメントが豊富にあって
どういう思いでその漫画を描いていたのかがわかり
一条さんファンでない人にも楽しめる内容になっていました。
12月24日までやっていますので、機会があればぜひ。

東京アートミュージアムは2004年にできた、まだ新しい美術館。
安藤忠雄氏が設計したというだけあって斬新な造りで
外の景色が見える、天井まで続く大きな窓があったり。
















他にも外光を取り込む工夫があちこちにされていて
コンクリートの打ちっ放しでありながら
やわらかい雰囲気に満ちた美術館でした。

町の美術館は規模が小さいので、作品数も少なく
よほど好きな企画展でないと
わざわざ観に行くのはちょっとためらってしまうけど
行ったついでに寄る場所としては、おもしろいですね。