脇坂克二さんのポストカードでビゾー・アンヴェルセ&手作り額縁

いま私が習っているフランス額装は
「FRENCH TOUCH(フレンチタッチ)」という新しくできたコースで
伝統的な基本テクニックをいくつか組み合わせ、応用して
「現在(いま)」の色と形をデザインするという
より創造的なスタイルの額装です。

その1年目課題の4作品目が、やーーーっとでき上がりました。

今回とても時間がかかったのは、額縁も手作りしたから。
額縁作りは課題ではないのですが
額縁を厚紙で作る手法があると聞いて、私達生徒がリクエストし
先生がレッスンしてくれたのです。

フレンチタッチ 入門課題4作目+手作り額縁





















額装したのは
マリメッコ社やラーセン社で長くテキスタイル・デザイナーをつとめた
脇坂克二さんのポストカード。
白いシャツにパンジーの大きな花が散っているイラストが
シンプルでいてカラフルでもあり、とっても好きな1枚です。

脇坂さんのポストカードはたくさん出ているけれど
これはなかなか見かけないので、数が少ないタイプみたい。
私が買ったお店にも1枚も残ってなく、入荷予定もないみたいで
まとめ買いしておけばよかったと、ちょっと後悔しています。

その脇坂さんのポストカードを
ふちに裾広がりの斜めの断面を作った台にのせ、少し浮かせた
ビゾー・アンヴェルセというテクニックです。

今回はマットを貼る順番を間違えて
フィレ(細いブルーの飾り切り部分)が一番奥になってしまいました。
上側のように、影になって見えなくなってしまうこともあるのだけど
左側のように点線に見えたり、右側や下のように飾り切り部分まで見えたりと
奥行きがある分、見る角度によっていろいろな表情が出ます。
これはこれでおもしろいかなと思います。

そして額縁。
これ、3ミリ厚の厚紙をカットして貼り合わせ
紙ヤスリで形を整え、ペイントして仕上げた手作りの額縁です。
額縁って紙でも作れるんですね。びっくり!

3ミリ紙で作った額縁




















この写真は白く見えますが
いちばん上の写真の、ブルーグレーの方が実際の色に近いです。
紙なのに、木みたいな質感が出るんですね。

3ミリ厚の厚紙をたくさんカットするのがちょっと大変だったけど
おもしろかったー。

今回は初めてなので、ごくシンプルな額縁ですが
太さの違う厚紙を重ねて段差やラインを入れたり、曲線を加えたり、
ペイントで汚しをかけてアンティーク風にしたり、ひび割れ風にしたりなど
いろいろな加工もできるようです。
うーむ、やってみたいことがどんどん増えますよ。

額縁をつける前はこんな感じ。
どんな額縁をつけるかで、雰囲気はガラッと変わります。

フレンチタッチ 入門課題4作目





















最初は額縁を白に近いグレーにしようと思ったのですが
塗っている途中で気が変わり、仕上げの段階でブルーグレーにしました。

上の写真をPhotoshopで加工して額縁をグレーホワイトにしてみると…

フレンチタッチ 入門課題4作目 額縁白バージョン





















これも悪くないけど、私はやはりブルーグレーの方が好き。

額装をする際に気にするポイントは、作り手それぞれ違うと思うのですが
私の大テーマは常に「色選びと色の組み合わせ」。
色を考えるのも、イメージに合った色の紙を探すのも、大好きな工程です。
「色遊び」ができるからフランス額装にはまっている、
といっても過言ではないくらい。

この4作目は気に入った色の組み合わせができてうれしいので
ブログも長くなってしまいました(笑

次の5作目が終われば、1年目の課題は終了。
もちろんその後は2年目の新たな課題へと進む予定ですけど(笑