お正月の衝撃

お正月の実家。
80歳をとっくに過ぎた父から出た驚きのひと言。
「ハーレーダビットソンのバイクを買った」

知り合いに、35年前のモデルそのままのハーレーを持っている人がいて
それを手放すと聞いて、買い取ったのだそう。
車がムチャクチャ好きなのは知っていたけど
バイクもだったのか。。。

私のハーレーのイメージはというと
アメリカ映画に出てくるチョッパースタイル。
父親があんな格好のバイクに乗るとは…とボーゼンとしていたら
父のハーレーはチョッパーではないそうです(笑
後でネットで調べたら
ハーレーの多くはチョッパーではないのですね。

父のハーレーは、現在専門店で各部分を調整中。
部品も塗装も昔のものをできる限り活かすため
手間も時間もかかるのだそうです。
「昔のままだからね、音が全然違うんですよ」と
そらもう、うれしそうな父。

問題は乗れるのか、ということなのだけど
専門店でもちゃんと1人で起こし、動かして見せたらしい。
「ああいうのを動かすのは力じゃない。コツがあるんですよ」と
かなり自慢げです。
でも、さすがに遠出はせずに
乗っても家の周りを回る程度というので安心しました。

が、父の話はこれでは終わらず
「ちょうどみんないるから話すけど…」と前置きしたかと思うと
いきなり「2月に石川県に家を買うことにしたから」宣言。

石川県は父の故郷。
昨年末に石川県に行ったときに、
昔、いろいろなことがあって強い思い入れがある家が
売りに出ているのを見つけ、その場で購入を即決したと言います。

写真を見たら、びっくりするようなお屋敷で
敷地なんと250坪。
でも、広さとか見た目とか値段とかは全く問題ではなくて
その家を手に入れ、自分の表札を掛けることが
父にとっては大きな大きな意味があるようです。

ハーレーについて、うれしそうに
家について、しみじみと深く
思いをにじませながら話す父を見ていたら
いろいろあった人生を生きた80歳を過ぎて出会うからこそ意味がある、
ということが世の中にはあるのだと思いました。

そういうことがあるのなら
年を取るのも、そうそうネガティブなことばかりではないかも。
けっこうおもしろくやれるのかも、
なーんて思ったお正月。

今年が始まりました。
また1年、どうぞよろしくお願い致します。

写真は大国魂神社の境内に毎年飾られる巨大絵馬。
犬が秋田犬っぽくて、かなり好みです(笑