小説「楽園のカンヴァス」からのワシントン・ナショナル・ギャラリー展

雨の日は外出がおっくうになるものだけど
花粉が飛ぶ今の時期だけは、雨が降ると外出が気楽になります。

そんなわけで雨の今日、三菱一号館美術館で開催されている

先日、友人がすごくほめていた小説「楽園のカンヴァス」を読んで
なんだかとても行きたくなったのです。

「楽園のカンヴァス」はニューヨーク近代美術館に勤務した経験を持つ
キュレーター&カルチャーライターの小説家・原田ハマさんの作品。
ルソーの名作『夢』に隠された謎を追う美術ミステリーで
第25回山本周五郎賞を受賞した小説です。

ルソーやピカソを中心に
さまざまな絵画や画家が生き生きと描写されていて
読んでいるうちに
なんだかとっても西洋絵画を見てみたくなりました。

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展は
アメリカ唯一の西洋美術を集めた国立美術館
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」の中で
最も人気があるフランス印象派とポスト印象派のコレクションを
展示したもの。
ルノワール、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴッホなど
絵画ど素人の私でも知っている画家の作品を見ることができます。

三菱一号館美術館には初めて行ったのですが
19世紀後半の英国で流行した様式を再現したという建物も趣があり
とてもいい雰囲気なんですね。
もちろん展示会も充実していて楽しめました。

美術館に行くたびに思うのだけど
実物の美しさは、映像でも写真でも、ましてや印刷なんかでは
どうしても表せないほど圧巻。
足を運んででも、実物を自分の目で見ることに意味があると思うのです。

ショップで売っているオリジナルグッズも
洒落たものがたくさんありました。

なかでも「自宅で気軽にアートを楽しむ」ことをコンセプトにした
印象派作品をプリントしたミニチュアキャンバスが
発色が美しく、雰囲気もあって素敵。

展示会で見入ったオディロン・ルドン「ブルターニュの村」を
つい買ってしまいました。
こういうのをチマチマ集めて家に飾っても楽しいかもなあ。

ワシントン・ナショナル・ギャラリー展は5月24日まで開催。
おすすめです。

オディロン・ルドン「ブルターニュの村」
透明のビニールの上にゴムひもとタグを付けたパッケージも洒落ていて
いい感じ。



















あ、「楽園のカンヴァス」を読むときは
を見ながら読むと、いっそう楽しめます。