パルコ・プロデュース公演「 国民の映画」、すごくよかった風間杜夫さんに複雑。。。

パルコ劇場40周年記念公演「国民の映画」を観てきました。

三谷幸喜さん作・演出の舞台で
ホームページの説明は
「1940年代のドイツ・ベルリンを舞台に、宣伝大臣ゲッベルズと
映画人たちとの間で繰り広げられる人間ドラマ」。

三谷さんの舞台は東京サンシャインボーイズのころから好きで
とくに〝人のいい人間達の笑えてジーンとするコメディ〟
といった感じの舞台が好きです。

でもここ数年は
もっとシリアスだったり複雑だったりする舞台が多い感じで
「期待とちょっと違うなあ」と思うことが。

なのだけど、今回の「国民の映画」は
やはりシリアスで複雑なのだけど
とてもよかったぁ。

段田安則さん扮する親衛隊隊長が
大量虐殺のための施設の建設と、その結果虐殺される人数を
まるでチェーン店を増やすビジネスマンが
売上のシュミレーションを発表するかのように語るところは、
本当に怖い。

当時のドイツでも
携わっている人間はこういうテンションだったのかも、
と思えてしまうくらい、静かに説得力がありました。

にしても、風間杜夫さん。。。
騒がしくて調子がよくて情けない映画監督を演じていて
本当にそういう男か?
と思ってしまうくらい、すごくよかったのだけど
これがあのつかこうへい劇団の二枚目の…と
昔の舞台を思い出してしまうと、ショックが…(笑)

でも、国民の映画でも本当にすごくいい。
だけど、カッコイイ風間杜夫だったのに…
と、勝手に複雑な気持ちにクラクラなっていた一ファンなのでした。

国民の映画