大国魂神社「くらやみ祭り」と歴史ある町の力強さと魅力

くらやみ祭り
 府中、大国魂神社
くらやみ祭り」を初体験。
といっても
4月30日から
始まっていたのを
5月4日になって
気づいたのだけど。

大国魂神社には
6年くらい前
今はなきブライダル情報誌
「けっこんぴあ」の仕事で
取材に行ったことが。

駅からすぐの
にぎやかな場所にあり、明治神宮のような広大な敷地でもないのに
神社に入ったとたん、静謐な清々しい気持ちになって驚いたのを
印象深く覚えています。

大国魂神社の創建は、なんと111年。
明治神宮や日枝神社、東京大神宮、靖国神社と並び
東京五社に数えられる、関東を代表する神社。

「くらやみ祭り」は大国魂神社の例大祭だそうで
昔は「武蔵国府祭」とも呼ばれ
東京都指定無形民俗文化財にも指定されている歴史あるお祭り。
ゴールデンウィーク中のこともあり、期間中は毎年約70万人が訪れるらしい。
どおりで、すごい人出だと思った。。。

6張りの大太鼓を、打ち鳴らしながら練り歩く姿は勇壮で
 夕方、陽が落ちる頃から
 提灯で飾られた20台もの山車が並ぶ様子は、幻想的で華麗。
ふっと、目の前に数百年前の祭りの光景が出現したような
不思議な気持ちになります。

「くらやみ祭り」の名前は
 5日の、6張りの大太鼓と8基の御輿がねり歩く御輿渡御が
かつては街の明かりをすべて消した深夜、
闇夜の中で行われたことからついたとか。

今のようなネオンや街灯がなかった昔の夜は
本当の「くらやみ」だったのだろうな。
その中、多くの提灯や松明の明かりに浮かぶ大太鼓や神輿は
それはそれは神々しく見えたのだろうと
ちょっと憧れに似た感情を覚えたりします。

これほど大掛かりなお祭りを見物したのは
もしかしたら生まれて初めてかも。
歴史がある町の力強さと魅力を、少しだけ知ることができた気分。
来年は、ちゃんと4月30日から参加するぞ。

写真:山車の上では様々に扮装をした子どもが
太鼓や笛に合わせて踊りを披露。
山車同士が向かい合い、踊りを競うと、まわりから拍手が。